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超高層の県庁舎の照明器具約7,500台をLED化。
個別調光も取り入れ、消費電力を3分の1に。脱炭素化に貢献。
群馬県様[群馬県 前橋市]
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群馬県 総務部 財産有効活用課
建築主監
金澤 敬文 様 -
群馬県 総務部 財産有効活用課
県庁舎保全係 係長
藤井 茂樹 様 -
群馬県 総務部 財産有効活用課
県庁舎リノベーション推進室 技師
勝野 一樹 様
膨大な数の蛍光灯器具の維持管理にお悩みだった群馬県庁様。
LED化によって手間やコストなどの問題を解決されただけでなく、外観のカラーライトアップも多彩な色表現が可能となり、地域活性化にもつながっています。
膨大な数の照明器具。ランプ交換の手間とコストが課題に
群馬県本庁舎は、1999年に竣工した超高層ビルで、都道府県庁舎の中では都庁に次ぐ日本で二番目に高い建築として有名です。
地上33階、地下3階の非常に大きな施設であるため、照明器具の台数も膨大な数で、庁舎内では毎日どこかの蛍光ランプが切れ、交換作業に追われる事態となっており、蛍光ランプの在庫確保や交換などの維持管理にかかる手間とコストが課題でした。また、建設から20年以上が経過し、器具寿命も過ぎていたため、故障により支障をきたすおそれもありました。
庁舎執務室の蛍光灯器具は約7,500台あり、改修工事のための予算の確保が大変でした。電気代が高騰していることや脱炭素化への取り組みが急務であることから、LED化による電気代の削減分で費用の回収ができると判断され、実施に至りました。
短工期・省施工の「ウィズリモ」で個別に調光してさらに省エネ
システム天井用照明器具に、場所や時間帯に応じて個別に調光することでさらに省エネが可能で、なおかつ安定器の撤去と再結線のみで信号線の工事も不要な、ウィズリモライトバーを組み合わせて導入されました。
「施工完了後に照度を測定して確認したところ、壁の反射率がよかったので、法令に定められた執務室に必要な照度を上回っていました。リモコンで簡単に調整できるので、70%に調光してさらに省エネ化をはかりました。人がいない1台分だけを消灯するなど、こまめに手軽に調整できるのもよいですね」。
ご採用器具
本庁舎
システム天井用照明器具ラインシリーズにウィズリモライトバーを組み合わせてご採用。施工後に約70%に調光されています。人がいない書棚の上などは消灯し、さらに省エネ。会議室やビジターセンターなどでは、モニターやプロジェクターの上だけを消灯して、映像を見やすくされています。LED非常用照明器具 専用型も約2,000台ご採用いただきました。
昭和庁舎
登録有形文化財である昭和庁舎にはLEDフルカラー投光器ダイナペインターをご採用。年間を通じてアウェアネスカラー等によりライトアップされています。民間主催のイベント等にも要請を受けてカラーライトアップを実施。賑わいの創出につながっています。マスコミにも取り上げられ注目度も高まっています。
工期内に工事を完了してくれた電気工事会社様に感謝
群馬県では、庁舎を職員、県民にとどまらず、いろいろな方々に活用していただくことで、地域の活性化をはかっています。そのため、開庁時間は平日だけでなく夜間や土日祝にも及び、迅速で綿密な工事計画が求められました。
「約7,500台という膨大な数の更新工事で、かつ執務時間中での施工をお願いしたにも関わらず、安全対策と工程管理を確実に行って円滑に工事を完了してくださった地元の電気工事会社さんにはとても感謝しています。
また、コロナ禍で各方面で納入遅延が見られる中、工期に合わせた納入期日を遵守してくださったパナソニックにも感謝しています」。
昭和庁舎をフルカラーでライトアップ。賑わい創出&まちの活性化に
旧庁舎である昭和庁舎のライトアップについては、「以前は投光器に耐熱のカラーフィルムを被せてカラーライトアップにしていましたが、LEDフルカラー投光器で様々なカラー演出が可能となり、各課からの利用申請が大幅に増えました。県民がライトアップを見に来てくださるようになり、まちの活性化につながっています」とおっしゃいます。
「本庁舎以外の県の建物でLED化ができていないところはまだまだありますので、迅速に進めていきたいです。幸い、群馬県庁には5年後10年後を見据えて考えることができる職員がおりますが、広く県民のニーズに応えるにはどのようなLED照明器具がふさわしいかなど、パナソニックをはじめとするメーカーに提案していただけるとありがたいですね」とお話しくださいました。
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