エマネージ:省エネを実現するプロセス
エネルギーの計測・見える化
分析・診断
運用改善
帳票出力
エネルギーの計測・見える化
メリット
- ・エネルギーの使用状況を建物全体、設備ごとに把握できる
- ・省エネのポイントや問題点が発見できる
- ・従業員の省エネ意識が向上する

基本の“見える化”
さまざまな「見える化」グラフを活用することで、エネルギーの使用状況を把握します。
デマンドグラフ
契約電力のベースとなるデマンドの目標値を設定し、1分ごとに現在の推移、状況を確認できます。
目標値を超えそうな場合に警報を鳴らすことができます。
自動でデマンド制御をすることもできます。

最大デマンドグラフ
最大デマンド値の推移を、年、月、週、日単位で確認できます。

回路別電力使用量グラフ
ブレーカ別の電力計測結果、ガスなどの計測結果の推移を年、月、週、日(1 時間)、日(30 分)単位に切り替えて確認することができます。
![[a]温度変化と電力使用量を表示](/jp/densetsu/bs/emanage/process/img/img_measurement05.png)
[a]温度変化と電力使用量を表示
温湿度データを重ねて表示して、温湿度の電力使用量への影響などを確認できます。
![[b]過去の実績との比較](/jp/densetsu/bs/emanage/process/img/img_measurement06.png)
[b]過去の実績との比較
前年などのデータと重ねて表示して比較できます。
積み上げ電力使用量グラフ
系統別の電力計測結果を積み上げグラフで確認できます。さらに電灯系統・動力系統の詳細も確認できます。
※計測ポイントの選択により、どこまで原因分析の深堀ができるのかが決まります。

さらに踏み込んだ“見える化”
ピーク電力ナビゲーション
1年間のデマンド値発生状況を、電力値の分布として簡単に確認できます(ピークの発生日時、回数がわかります)。
総量電力ナビゲーション
月ごとの受電電力量の年間累計を、昨年度実績、目標値、当年の推移を並べて表示することで、電力の省エネ目標に対する達成具合を確認できます。
計測回路マップ
計測回路マップを作成することで、電灯系統、動力系統などの積み上げ電力量グラフが作成されます。また、計測回路マップでは、計測ポイントを体系的に確認することができます。

一時エネルギー総量管理
計測している受電回路に加え、伝票データなどの入力により電気、ガス、重油などの月ごとの実績を一括して管理できます。

データファイル出力
CSV形式の全回路計測データをダウンロードできます。

分析・診断
メリット
- ・具体的な省エネ対策の検討ができる
- ・どれくらい電気代の削減が可能か検討できる
- ・設備機器の故障や異常の早期発見ができ、改修のタイミングがわかる

最大デマンド分析
基本料金を下げるために、ピークをカットしたり、電気を使用する時間をシフトすることができるかを分析します。
STEP 1:「いつ」最大デマンドが発生したのか?
最大デマンドグラフの表示期間を年/月/週/日と切り替えていくことで、最大デマンドが発生した日時を特定することができます。

STEP 2:「どこで」「どれくらい」電力が使用されていたのか?
積み上げ電力量グラフを利用して、どの負荷がどれくらいデマンドに影響を与えているかを確認することができます。
STEP 1で見つけた1月16日(月)を電力使用量グラフで見てみましょう
動力系と電灯系の負荷の内訳を見てみましょう

STEP 3:「どのように」電力が使用されていたのか?
運用が同じ別の日との比較や、温湿度データを重ね合わせて表示することでさらに詳細分析をすることができます。
STEP 2で見つけた1月16日(月)の1F動力系を別の日と比較してみましょう

電力使用量分析
電力量料金を下げるために、使用時間を短くしたり、効率的な使い方ができるかを分析します。
STEP 1:「いつ」「どれくらい」電力が使用されていたのか?
電力使用量が一番多い月などを分析対象として抽出します。1ヵ月の電力の使い方を俯瞰することで、消し忘れなどの無駄を発見したり、電力使用量が多いなど、問題のある日を発見することができます。
STEP 2:「どのように」電力が使用されていたのか?
電力カレンダーで発見された省エネ余地について、積み上げ電力使用量グラフで詳細分析を行います。

最大デマンド分析と電力使用量分析の結果を、設備の運用状況と照らし合わせることで、具体的な運用改善につなげることができます。
運用改善
メリット
- ・手間をかけずに、環境に配慮して電気代を削減できる

まずは! すぐにできる運用改善を実施
課題 | 対策 | 効果 | ||
---|---|---|---|---|
照明器具のタイマーは適切な設定で動作していますか? |
日没前や日の出後の明るい時間帯でも外灯が点灯していることがある |
季節により、タイマー設定時間を見直しましょう |
明るさにあわせて点灯・消灯させて、不便や無駄をカットできます |
|
空調の設定温度は適正ですか? |
夏の冷房の設定温度22℃が寒すぎて長袖に・・・ |
冬の暖房の設定温度25℃が暑すぎて薄着に・・・ |
夏の冷房は28℃、冬の暖房は20℃、クールビズ/ウォームビズなど季節に合った服装で体感を調整しましょう |
冷房を1℃上げると約13%、暖房を1℃下げると、約10%の省エネ効果が期待できます |
窓ガラスを通して室内の熱が出入りしていませんか? |
窓が直接外気にさらされ開口部から熱が夏は流入、冬は流出している |
ブラインドやカーテンを活用し、夜間や夏の昼間など、外気からの断熱効果を高めましょう |
明色ブラインドを活用すると、夏の冷房は約3%の省エネ効果が期待できます |
|
不要なエリアを消灯していますか? |
明るい窓際や人が居ないところの照明が点灯して無駄が発生 |
●照明スイッチに点灯エリアを明記しましょう ●運用ルールを決めましょう ●使っていない時間、場所は消灯しましょう |
不要なエリアの照明を消しても、快適に仕事に取り組めます |
継続した運用改善がエネルギーコストの抑制には有効です

さらに!エマネージで自動制御すれば手間を省いて省エネ
課題

対策

デマンド制御
段階的に制御を行い、快適性を維持しながら使用電力量のピークを抑えることができます[最大8段階]。

スケジュール制御
「スケジュール制御」により、消し忘れ防止やきめ細やかな制御を行うことができます。

温度連動制御
空調機の温度の上限値・下限値を設定することで、空調機の動作範囲を制限することができます。
- エマネージの温度連動制御は、別途温湿度センサを設置することで手元温度や外気温と連動させることができます。
さまざまな機器との接続により、きめ細かな制御ができます
照明器具(PiPit+)との連動

明るさセンサとの連動で最大デマンド値を抑制できます
接続機器:PiPit+セパレートセルコン明るさセンサタイプ

PiPit+のスケジュール機能にデマンド制御を連動できます
接続機器:PiPit+デマンド連動機能タイプ
パッケージエアコンとの連動

空調機を一括制御
コントローラーに接続されている空調機の出力を一括制御します。
接続機器:e-CUT機能付システムコントローラー

空調機ごとに個別制御
室外機ごとに出力を個別制御します。
接続機器:デマンド端子搭載室外機
帳票出力
帳票出力
帳票出力機能により、定期的に計測、分析結果の確認が可能です
帳票出力機能を利用して、月間エネルギー使用実績報告書や年間エネルギー使用実績報告書、電力カレンダーを出力することが可能です。
必要な場合にはEM工事会社※か当社までご用命ください。
※パナソニックのエマネージ導入研修を受講した登録電気工事会社。
月間エネルギー使用実績報告書
- ①月間エネルギー使用量と最大電力値の推移をグラフと数値で確認することができます。
- ②最大電力値が発生した日の主要回路別電力推移を確認することができます。
- ③省エネ状況 や、改善策、ワンポイントアドバイスなどをお伝えします。

電力カレンダー
30分ごとの電力使用量を、日ごとに表示します。
- ①同条件の日と比較することで運用の差を把握できます。
- ②非稼働時間の電力使用状況をチェックすることで、ムダを把握できます。
- ③稼働状態と非稼働状態の電力使用状況の違いを把握できます。
1ヵ月間の電気の使い方を俯瞰して見直すことで、電力使用状況を振り返ることができます。

年間エネルギー使用実績報告書
- ①月ごとのエネルギー使用量と最大電力値の推移を、前年と比較しながら確認することができます。
- ②主な電力負荷ごとのエネルギー使用量の推移を確認できます。
- ③デマンドの発生状況をグラフで確認できます。また、高いデマンド発生時の主な電力負荷による内訳を振り返ることができます。
- ④デマンド警報の発生状況を確認できます。また、デマンド制御の履歴や効果を確認できます。
- ⑤省エネ状況や、改善策、ワンポイントアドバイスなどをお伝えします。
- ⑥④のデマンド警報発生状況の具体的な内容についてご確認いただけます。
