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時間帯ごとの色温度に合わせて最適な明るさを調光することや、用途に合わせて色温度と明るさを調整することで、快適な省エネを実現できます。 LEDなら明るさと共に色温度も簡易に変化させることができ、自然光の変化に合わせた照明で居心地の良い空間を実現できます。
一般に色温度が高い空間には高照度が、色温度の低い空間には低照度が好ましいとされています。そのため、色温度を低く設定したときに明るさを抑えることで、快適性を保ちつつ省エネを実現することができます。
外光に合わせて色温度を変え、その色温度に合わせて明るさを変化させることで快適な光環境を実現します。 また、空間の用途に応じて、サーカディアンライティングを組み合わせ、午前中に色温度と照度を高くしたり、センサと組み合わせて外光の明るさや人の動きに連動して調光・調色させる場合もあります。
色温度と明るさを両方を調整するには、異なる色温度(もしくはRGB)の光源を組み合わせ、それぞれを調光する必要があります。従来光源では、光源が大きいため、複数の光源を組み合わせると器具が大きくなり、また色も混ざりにくかったのですが、LEDは光源がコンパクトなため、簡易に、かつきれいに色温度を変化させることが可能になりました。
LEDの光のスペクトルを制御し、波長570 〜 580nm前後の光の成分を調整することで、肌の色を美しく見せるスペクティング技術。「美光色」照明器具は、肌の色が美しく見えるPS95を実現。さらに、Ra95と演色性も高く、太陽光のもとで見える色と近いレベルで色を表現します。そのため、肌の色を美しく見せるだけでなく、照射される物の色を自然に見せることもできます。
肉や野菜などの生鮮食料品や、緑や花などの植栽の色をあざやかに演出するLEDの光が誕生しました。赤や緑、茶、白など様々な色を一台であざやかに演出でき、食材をよりおいしそうに、植栽をより彩り豊かに演出します。
防犯灯が設置されるような薄明視環境下では、プルキンエ現象という視覚心理効果によって短波長成分の光を人は明るく感じます。明光色はこの効果を用いて、「薄明視」環境において、目の光への感度がピークとなる507nmの波長に近い光を多く含むことで、空間を明るく見せます。
薄明視(はくめいし:mesopic vision) 物と色の形がいくらか分かる0.01〜10ルクス程度の明るさの状態。満月は0.2ルクス、街路灯は1〜5ルクス程度。明所視と暗所視の中間状態の視覚。
プルキンエ現象(Purkinje phenomenon)。明所視から薄明視または暗所視へ経過すると、人の目の明るさへの感度特性(視感度)が短波長側に移動しつつ上昇する現象。
プルキンエとは19世紀のチェコの生理学者の名前。