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最近の屋外空間では夜間の景観を考慮した快適な光環境が求められており、安全・安心だけでなく、安らぎや落ち着き、にぎわいや華やかさなどの情緒性が重要な要素となっています。そのためには、路面の明るさだけでなく、空間全体としての光環境を考慮する必要があります。たとえば、周辺の建物や植栽をライトアップして立体的な光環境を構築することで明るさ感が高まり、視線が誘導され、空間としてのまとまりを表現できます。このように、立体的に明るさを捉えた照明設計が重要です。
空間の明るさ感の評価指標として提案されているFeuは、屋外空間の明るさ感を定量的に評価できるとともに、安心感との相関も高いことがわかっています。このFeuと照度を用いることで、良好な視環境と省エネルギーの両立が期待できます。