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P.L.A.M. | 照明設計サポート設計知識とツール Feu設計資料

設計知識とツール Feu設計資料 Feuの目安と照明手法

2.3 屋外照明

(2)Feuの目安と照明手法

図1 Feuの目安各対象施設別のFeuの目安を設定したものを図1に示します。
明るさ感が得られる好ましいFeuは、水平面照度にかかわらず、歩道・街路では0.5〜2、建築外構では1〜3、商業地では3〜5程度が目安となります。空間の安心感は、少なくともFeu0.3以上を満足することが必要です。
これらのことから、屋外空間において、Feuを用いることで明るさ感や安心感に基づく設計が可能です。
また、図2に示すように、水平面照度とFeuを用いることで、機能と雰囲気の両面から空間の印象を大きく三つに分類できます。3〜5 mの高い位置から路面を照射するポール照明方式は、効率良く水平面照度を確保できるために路面の視認性が良く、安全に歩行できる一方、視線方向の明るさ感が低くなる傾向があります。これは、照度が高くFeuの低い図2-3.に示す機能性重視の空間に分類されます。また、器具発光部の輝きやイルミネーション、店舗の漏れ光などが存在する場合は、鉛直面の輝度が高くなり、水平面照度もFeuも高い図2-2.のにぎわいの印象がある空間に分類されます。全般照明が設置されていない水平面照度が低い空間の場合は、壁面や植栽のライトアップなどにより鉛直面の輝度が高くなり、水平面照度は低いがFeuの高い図2-1.の柔らかい印象の空間に分類されます。

図2 水平面照度とFeuによる印象分類(歩道・街路)