TONO 家万博

TONO 家万博のエコハウス

岐阜県多治見市で、電力小売と太陽光システム施工・販売を行う株式会社エネファントは、電気代を20年間にわたり無料にする建売住宅向けのサービス「フリエネ」^※を2020年から提供している。
今回の「TONO 家万博」は、東部美濃地区の地元工務店と地元企業4社と連携して、フリエネを搭載した住宅を、土地・建物・家具・家電、電気設備込みで2,980万円（税込）で提供する試み。4社は、限られた金額の中で、生活提案を組み込んだ魅力的な戸建住宅を建設し、4カ月の博覧会開催期間中に、約120組の見学者を集めた。「当社は太陽光発電を設置する仕事をしていて、地元工務店とは強いつながりがあった。住宅の電気代が安いまちをつくるのが当社のミッションだが、電気代が安いまちには住む人も増える。その住宅を地元工務店に建ててもらえるよう、陶磁器の生産量日本一である土岐市ならではのタイルを用いた住宅など、エコハウスの展示を企画した」と株式会社エネファント フリエネ事業部 増田 悠作氏。「2,980万円という価格に設定したのは、子育て世代がローンを組める金額の中で、各社のこだわりの住宅が4棟同時に比較できるようにするため。住宅を見て気に入れば購入できるこの試みが、地元工務店を元気にできる契機になれば」と語る。

• 無償で提供する太陽電池モジュール、蓄電池、エコキュートを遠隔制御し、月額3,270円のシステム運用費だけで20年間の電気代を無料にするサービス

建築設計Report vol.44/2023年2月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。