パナソニック 広島中町ビル
光と音で執務エリアの環境を自在に制御できるフレキシブルゾーニングソリューション(4階)
左奥がリラックスできる「Café-mode」、中央は爽快に仕事ができる「Nature-mode」、手前右はスポットライト中心で集中できる「Booth-mode」
環境変化に柔軟に対応し進化し続ける
アップデート型ワークプレイス
1996年に竣工した広島中町ビルのリニューアルにあたっては、ニューノーマル時代のワークプレイス創造のため、人起点の価値創出を目指す実証実験を実施。執務席エリアでは、フレキシブルゾーニングソリューションを採用し、家具や什器のレイアウトはそのままに、照明×音×気流の融合で環境を制御し、一つの空間で異なるゾーンを構築している。
位置情報ソリューション「POSITUS(ポジタス)」や空間環境センサによって、エリアの利用状況や混雑度を可視化・分析し、リアルタイムでゾーニングを変更することにより無駄のないABW※を実現。
さらに、オフィス空間の継続的な管理を実現するため、ヒト・環境・設備の各データをクラウドで管理し、ビル・テナント情報の相互活用とその有効性を検証する。また、情報機器、センシングも含めた設備配置の機能性を検証するため、照明・電源などの設備インフラとして既設システム天井に配線ダクトを組み込んだ器具を採用。中長期的なリニューアルにおけるレイアウトの自由度を高めた。その他、開放的なコミュニケーションエリアや、リフレッシュのためのパーソナルルーム、ソロワーク用の簡易ブースなどを導入し、日々変化していく時代に求められるアップデート型のワークプレイスのあり方が検証されている。
- Activity Based Working
建築設計Report vol.37/2021年5月発行(改訂:2022年6月)
※会社名、役職名などは掲載時のものです。
光と音で執務エリアの環境が制御できるフレキシブルゾーニングソリューション
既設システム天井を利用した配線ダクト計画
統合型ワークプレイス管理
モジュール家具でフレキシブルに空間が変化できるゾーン(5階)
エアコンとカラー照明を連携して温冷感を制御する会議室
光・音・空調を最適に制御する
「パーソナルルーム」
パナソニック 広島中町ビル
■広島中町ビル改修工事
所在地/広島県広島市中区中町
事業主/パナソニック株式会社 設計/株式会社三菱地所設計 内装・電気工事/パナソニックLSエンジニアリング株式会社 リニューアル竣工/2020年7月主な設備
● LED照明器具 ● 照明制御システム ● イージーアップ配線ダクト ● 空間環境センサ ● 中央監視設備 ● 位置情報ソリューション「POSITUS」 ● フレキシブルゾーニングソリューション