パナソニック名古屋中村ビル 5階

各エリアからアクセスしやすいようにフロア中央に配置されたテーブルには「環境音ソリューション」が組み込まれ、
どの方向からでも電源が取れるようにDCラインも装備されている

2024年3月、パナソニック名古屋中村ビルの、営業部門の執務室がリノベーションされた。ここではグループアドレス制が導入されていたが、コロナ禍の後に働き方が変化してきたこともあり、日常業務で固定席を希望する人を除いてフリーアドレス制が導入され、ABWに対応できるオフィスレイアウトが追求された。最も重視されたのがコミュニケーション機能で、オフィス中央のカーペットを緑色系のマーブル調とするとともに、矩形のテーブルを配置。その中央のフェイクグリーンの下に「環境音ソリューション」が導入され、午前中は鳥のさえずり、昼休みや定時後はジャズ、午後には渓流音が流されている。また、このテーブルにはDCラインが装備されており、USB接続でPCやタブレットに給電可能で、各部署から来たスタッフが気軽に集まれるよう配慮されている。
オフィス改革委員の秋山 侑華子さんは「各什器メーカーやworXlabなど、多くのショウルームも参考にし、皆の意見を反映していった。中央の打ち合わせテーブルやボックス席は好評で、他部署の人とも打ち合わせがしやすくなり、生産性も向上。現在、『ランターナ』ではPLP^※のコンテンツを流しているが、今後は新人紹介などのコンテンツも展開したい」と語る。

• Panasonic Leadership Principles : パナソニックグループの行動指針

建築設計Report ワークスペース空間ソリューション事例集/2024年7月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。


会社方針の普及やコミュニケーションに貢献する
メッセージが表示される次世代照明「ランターナ」


フェイクグリーンの下にスピーカーが収納された「環境音ソリューション」を設置


DCラインが装備された会議室のテーブル


スリットのどこからでもUSB電源にアクセス可能

「イーブロック」で電源供給する窓際のボックス席

立って仕事もできるハイデスクと背後のキャンピングオフィス


ロッカーを撤去して明るい窓際に作られたハイカウンターの作業スペース


3階打ち合わせコーナーに配置されている「エアリーソリューション」