ルーフクラウン(頂部庇)をフルカラー投光器でライトアップし、軒のラインに照明を埋め込んだ「ザ ライブ」。背後は地上33階の「タワー」

横浜関内における新旧融合の
大規模ミクストユース開発


2026年3月にグランドオープンを迎えたBASEGATE横浜関内は、総延床面積約128,500㎡の大規模な複合施設で、超高層「タワー」(地上33階・地下1階)と歴史的建造物の旧市庁舎行政棟「ザレガシー」、および新設のライブビューイングアリーナ「ザライブ」など複数の建物・空間で構成されている。当プロジェクトは、「新旧融合」をコンセプトに掲げ、次世代の横浜を象徴するエンターテインメント&イノベーション拠点の形成をめざしている。
「ザ ライブ」のルーフクラウンはフルカラー投光器「ダイナワン」により揺らぎを持たせた照明演出がされており、全8シーンのフルカラー演出を提供。周辺環境に調和し、施設の品位を保つ落ち着いた電球色や、ハロウィーンやクリスマスなどイベント時に合わせた色など、多彩なカラー演出でにぎわいと特別感を演出している。
「タワー」の外観は、隣接する村野藤吾氏設計の旧横浜市庁舎行政棟の柱形状を踏襲し、「上昇感あるデザイン」とした。オフィスエリアは12階から33階に位置し、1フロア約2,200㎡の大面積無柱空間で、システム天井用照明器具に高光束タイプを用い、照度センサを利用した照明制御システムにより消費電力を削減。環境・快適性にも配慮し、CASBEEスマートウェルネスオフィス認証Sランクを取得している。
さらに、11階スカイロビーには企業の枠を越えた交流を促すラウンジを設けるなど、働きやすさとイノベーション創出を支援する環境がつくり出されている。

グレアレスダウンライトで床面照度を確保した「タワー」11階のスカイロビー
グレアレスダウンライトで床面照度を確保した「タワー」11階のスカイロビー

横浜スタジアムが一望できる11階スカイロビー東側に設けられたラウンジ
横浜スタジアムが一望できる11階スカイロビー東側に設けられたラウンジ


エンターテインメントと食が融合する
日本最大級のライブビューイングアリーナ


BASEGATE横浜関内の特徴は、従来の再開発には見られなかった大規模なエンターテインメント施設の導入。株式会社横浜DeNAベイスターズが運営する「THELIVESupported by大和地所」は、スポーツを始めとするエンターテインメントと食が融合する、日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ。横浜スタジアムでの試合や、音楽ライブ・演劇、パブリックビューイングなどのイベントで圧倒的な臨場感を提供している。アリーナの1階は飲食エリア「LIVE FOOD HALL」で、大型ビジョンを見ながら食事が楽しめ、屋上階には横浜スタジアムの熱気を屋外で感じて食事ができる、テラス付きレストランが設けられている。
パナソニックは、約18m、高さ約8mの巨大なLEDメインビジョンに加え、全長約34.5mのリボンビジョンなどの照明・音響・映像設備と、これらを統合制御するIT/IPプラットフォーム「KAIROS」を提供。LEDメインビジョンが見づらい座席位置にはLEDサイネージが設けられ、場内のどこでも映像や音響が楽しめるように配慮。さらに、メインビジョン下部の中央は開閉式となっており、ステージとして使用することで多目的なイベント利用も可能となっている。

幅約18m、高さ約8mの巨大なLEDメインビジョンと、全長約34.5mのリボンビジョンを備えたライブビューイングアリーナ「THE LIVE Supported by 大和地所」
幅約18m、高さ約8mの巨大なLEDメインビジョンと、全長約34.5mのリボンビジョンを備えたライブビューイングアリーナ「THE LIVE Supported by 大和地所」

ムービングライトと映像、音響をKAIROSで制御することで熱狂の空間をつくり出す。サイネージ左下は開閉式ステージ
ムービングライトと映像、音響をKAIROSで制御することで熱狂の空間をつくり出す。サイネージ左下は開閉式ステージ

照明・音響・映像設備を統合制御する「KAIROS」操作卓
照明・音響・映像設備を統合制御する「KAIROS」操作卓

「LIVE FOOD HALL」各所に設けられたLEDサイネージ
「LIVE FOOD HALL」各所に設けられたLEDサイネージ

階映像と合わせて空間を演出するムービングライト
映像と合わせて空間を演出するムービングライト

アリーナ各所に設置されたスピーカーシステム
アリーナ各所に設置されたスピーカーシステム

アリーナのライブ感を高めるミラーボール
アリーナのライブ感を高めるミラーボール

IT/IPプラットフォーム「KAIROS」制御装置
IT/IPプラットフォーム「KAIROS」制御装置

駅とスタジアムを結ぶ
歩行者ネットワークの結節点


「ザ ライブ」のルーフクラウン照明演出(下)は、街区の中央に設けられたセントラルプラザやJR関内駅を利用する人を迎える。
BASEGATE横浜関内は、建築物であると同時に、関内エリアの歩行者動線を再編する都市インフラとしての役割も担う。当街区から横浜スタジアムおよび横浜公園方面へ直結するデッキが整備され、駅とスタジアムをシームレスにつなぐことで、まちの回遊性を劇的に向上させ、関内駅周辺の立体的な歩行者ネットワークの結節点となることが期待されている。

建築設計Report vol.57/2026年6月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。


「ザ ライブ」のルーフクラウン照明演出

街区配置図

図


BASEGATE横浜関内

所在地/神奈川県横浜市中区港町
事業者/三井不動産株式会社(代表)、鹿島建設株式会社、京浜急行電鉄株式会社、第一生命保険株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社DeNA、東急株式会社
設計・施工/鹿島建設株式会社(タワー)
設計・施工/株式会社竹中工務店(ザ ライブ、ホテル、商業施設など)
ランドスケープデザイン/株式会社ランドスケープ・プラス
グランドオープン/2026年3月

THE LIVE Supported by 大和地所

事業主/株式会社横浜DeNAベイスターズ
設計・施工/株式会社竹中工務店
オープン/2026年3月

主な設備

■タワー ● システム天井用照明器具 ● ダウンライト ● 建築化照明 
■ザ ライブ ● 大型ビジョン ● ムービングライト ● 音響設備 ● ネットワークカメラ ● 総合演出システム 
■外構部  ● ライトアップ演出用照明器具 ● 建築化照明 ● 庭園灯

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