Suita SST　Suita サスティナブル・スマートタウン

イベントなどが開催される交流公園

2022年4月、大阪府吹田市にSuita SSTが、まちびらきした。これは、藤沢市、横浜市綱島に続き、パナソニックが進めるサスティナブル・スマートタウンの第3弾で、関西初展開。15の団体と吹田市で構成された事業参画者の共創により、「多世代居住型健康スマートタウン」を推進する。
吹田市はJR岸辺駅前を「北大阪健康医療都市（健都）」と定め、医療施設の集積を図っており、Suita SSTは吹田市の健康・医療のまちづくりと連携を図る。
約2.3haの敷地には、ファミリー分譲マンション、シニア分譲マンション、単身者共同住宅、ウェルネス複合施設、複合商業施設に加え、中央部には交流公園が設けられている。ここでは、「多世代居住」「健康」「地域共生」の3つのテーマに取り組み、カーボンニュートラルやウェルビーイングの実現に力を注ぐ。また、Suita SSTでは、省エネ設備を設置するとともに、5つの施設すべてに太陽光発電を導入。それに加えて、関西電力から再生可能エネルギー由来の非化石証書を持つ環境価値を付加した電気の供給を受け、消費電力を実質的にすべて再生可能エネルギーでまかなう「再エネ100タウン」を実現。蓄電設備も併設することで、CCP^※13日間を達成する。
これらの取り組みが評価され、「CASBEE街区^※2」で最高位のSランクを取得している。

• 1 CCP：Community Continuity Plan
• 2 CASBEE街区：建築物総合環境性能評価認証制度

建築設計Report vol.43/2022年11月発行
※会社名、役職名などは取材時のものです。

まちができ、次は時代に合わせて発展し続けたい。

パナソニック ホームズ株式会社
都市開発支社　関西支店　情報開発センター
主幹　中野慎一 氏

私どもの仕事は、まちづくりです。ここでは工場跡地を利用して、サスティナブル・スマートタウンを実現させていただきました。
現在では、ファミリー分譲マンションが完売を迎え、順調に入居者様が増えてきている段階です。 Suita SSTでは、協議会に参加されている多様な異業種企業が共創しながら、さまざまな技術やソリューションを実証されています。同じまちの中に生活利便施設があるということだけでなく、そういう試みも入居者様に評価いただいている点かと思います。また、まちはつくって終わりではありません。人が楽しく快適に安心・安全に住み続け、そのサイクルが永続的に続いていくことが重要です。 今後は、設立した一般社団法人Suita SSTタウンマネジメントや協議会が中心となって、時代に合わせて発展し続けていくことを願っています。

まちの価値を新しくして、住んで良かったと思われるまちに。

パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
ビジネスソリューション本部
関西25・30推進部　営業推進課
主務　阿部　亮 氏

当社は、15社で構成されたSuita SST協議会の代表幹事として、参画企業、吹田市、一般社団法人 Suita SST タウンマネジメントと連携しながら、Suita SSTの運営に携わっております。
このまちはパートナー企業様との共創により、社会課題解決に向けた新しい技術やソリューションが導入されております。コンセプトを実現したまちが完成し、このまちに住む人、訪れる人が増えてきました。
今後は、入居者はじめ、まちに関わる人々が、良かったと思っていただけるような、新しいサービスやソリューションの創出に向け、チャレンジし続けていきたいと思います。このまちの取り組みから地域の価値向上へつなげるとともに、関西のさまざまなプロジェクトへ寄与することを目指しております。