フジグラン北浜

愛媛県の西の玄関・八幡浜港を有し、商業、流通都市として古い歴史を持つ八幡浜市。第一次産業の低迷や少子高齢化、人口減少により活力が低下する中、地域再生計画「八幡浜港港湾振興ビジョン」が策定され、港湾部を中心にまちづくりが進められています。
まちづくりが進む港湾部に、スーパーマーケットの旗艦店舗としてフジグラン北浜が出店。お客様の多くを占める50～60代を中心に、30～40代のファミリー層も含めた幅広い客層に向けて、新しい商品やサービスの提案を行うとともに、地元の新鮮な食品や衣料・住居関連品を品揃えしています。
「地元の方が楽しくショッピングができるような環境づくりを目指しました。また、年々環境に対するご意見が増えており、環境配慮に取り組んでいく必要がありました」と語る店長の磯邉氏。フジグラン北浜出店にあたり、ご高齢のお客様も含めた幅広い客層に配慮した快適な店舗環境づくりと、お客様の環境意識の高まりに応える地球環境対策が大きな課題でした。

店内全てにLED 照明を導入。照明設計により高齢のお客様が店舗を巡りやすい動線づくりをサポートするとともに、省エネを実現しています。店舗中心部は、高齢のお客様が買い物をしやすいように、LED ベースライト「iD シリーズ」で照度1200lx の明るさを確保。周辺部分は、LED ダウンライトで生鮮食品を鮮やかに照らし、温かみのある光でリラックスできる雰囲気を演出しています。これらの照明を時間帯や集客状況に合わせてきめこまかく調光。快適な店内環境と省エネを両立しています。

冷凍ショーケースでは、中国・四国地方のスーパーマーケットで初となる自然冷媒を採用したノンフロン冷凍機システムを導入。フロンガス規制により切り替えが進んだ代替フロンは地球温暖化係数が高いことが判明、地球温暖化への影響を抑える必要がありました。この課題に対して、開発に成功したのがパナソニックノンフロン冷凍機システム。オゾン破壊係数ゼロ、温室効果が約1/4000 の自然冷媒^※2を採用することで、CO₂換算で年間約58%^※3の削減に貢献します。店舗統合管理システム「エコストアシステム」の導入により、これらの設備を一元管理。最適な制御により省エネを実現しています。
さらに、太陽光発電システムを導入。通常時は店舗の電力の一部として使用するとともに、停電時では携帯電話やパソコンの電源として活用が可能であり、東南海・南海地震防災推進対策地域の八幡浜における防災拠点として期待されています。

省エネにおいては、削減目標よりもさらに13％低い削減を達成。CO₂についても大幅な削減が見込まれています。「若い方から高齢の方まで快適に店舗で買い物ができることと、地球環境対策の両立をはかり、地域貢献につとめていきたい」と語る磯邉氏。LED照明やスーパーショーケース、空調、太陽光発電など設備機器のトータルソリューションで、地域に根ざすスーパーマーケットならではの店舗環境づくりに貢献しています。

• 1 2014 年1月時点当社調べ
• 2 R404A冷媒との比較において
• 3 試算条件：冷凍機[OCU-CS2000MVF-T]1台、ショーケース[FLD-EX0377LC(T)]6台、配管長20mの冷凍機システムにおいて、地球温暖化係数(GWP)をR404A 冷媒:3,920、CO₂冷媒:1 とし、年間の自然漏洩を封入量の16％として算出