2025.12.10
# 商品コラム
離れた駐車場に電気を届ける、屋外電源コンセント支柱Dポール。
EV充電器の出力をアップグレードしても、支柱が交換不要に。
近年、EVの普及は着実に進んでおり、住まいにおける充電設備を検討される方も多いと思います。
パナソニックでも、「ライフスタイルに寄り添うEV充電設備。」 「EV充電設備の電気工事をラクに。」でご紹介してきたとおり、ラインアップの充実や施工性のアップデートを、継続して取り組んでいます。
今回、「EVを駐車したい場所に電気をお届け。」でご紹介した屋外電源コンセント支柱「Dポール」にEV充電器用の新商品が登場しました。より柔軟になった新商品を、施工の観点から詳しくご紹介します!
▼ 目次
建物から離れた屋外でも、
EV充電器を設置できるDポール
「Dポール」は、住まいの庭先や駐車場など、建物から離れた屋外でもEV充電器を設置でき、 EVの充電をぐっと手軽にする「コンセント支柱」です。
景観を損ねない、無駄のないシンプルなデザインが魅力です。



充電時間を短くするなら、充電出力6kWを
EVの普及が進むなかで、「とりあえず簡易的なEV充電用コンセントだけ設置しておこう」というお施主様も少なくありません。初期費用が抑えれられるのがメリットですよね。
ただし、EV充電用コンセントは充電出力が3kWで「朝までに満タンにしたいのに時間がかかる」といった声もよく聞かれます。実際に使い始めてから、「困った…」という状況になるのは避けたいですよね。また、将来的には、電動車の高性能化も進み、高容量バッテリーを搭載する車種も増えてくると思われます。
先日のコラム「ライフスタイルに寄り添うEV充電設備。」でもご紹介したように、パナソニックのEV・PHEV充電器「ELSEEV hekia S Mode3」は、ライフスタイルに合わせて3kw、4.8kW、6kWから充電出力を選べるラインアップが特長です。
特に、忙しいご家庭が増え、家事や移動の効率化を考える方におすすめしたいのは、一晩(※)でしっかり充電できる6kWタイプ。短時間で充電を終えられるという安心感が、日常の快適さにつながります。
- ※6kW充電対応の40kWhバッテリー搭載車を、6kW出力の充電器でフル充電した場合
EV充電用コンセント
6kW充電※1
スピード約2倍※2
充電器 ELSEEV hekia S Mode3
- 6kW充電するためには、車両側が6kW充電に対応している必要があります。 6kW未満の充電性能を持つ車両については、その最大充電容量を上限として充電されます。実際の充電容量・時間は自動車の仕様・制御によって変化します。
- 3kW充電車両を当社従来品の3kW型充電器で充電した場合との比較
フル充電までの目安時間
(40kWhバッテリー搭載車の場合)

今回は、このようなニーズに対応した、屋外電源コンセント支柱Dポールの新商品から2種類を紹介いたします。
3kWから6kWへの入れ換えでも、
Dポールが交換不要に
1つ目にご紹介するのは、Dポールフラットワイドタイプ[EV・PHEV充電用]屋外コンセント用(端子台内蔵)です。
これまでのDポールは、EV充電用コンセント(3kW)から充電器ELSEEV hekia S(3kW・4.5kW・6kW)へ入れ換える場合は、Dポールも専用商品へ交換する必要がありました。
今回登場した新しいDポールは、充電機器を入れ換える際にもそのまま使える設計に進化。将来的なアップグレードにも柔軟に対応できる仕様となりました。
充電出力3kWから6kWへ充電器をアップグレードしても、Dポールは交換不要に


充電器の取り付け部分を
「交換プレート」方式へ
充電器の取り付け方式を見直し、「交換プレート」方式を採用したことです。
従来のDポールは「EV充電用屋外コンセント用」と「ELSEEV hekia S専用」では形状が異なっていたため、 機器を入れ換える際には支柱ごと交換する必要がありました。
新しいDポールでは、それぞれの充電器に対応した「プレート」を交換するだけで、コンセントからケーブル付き充電器へのアップグレードに対応できるようになりました。
支柱本体をそのまま活用できることで、商品の購入費や施工費を抑えられることも大きなメリットですよね。初期導入時から将来のアップグレードを見据えた提案がしやすくなり、お施主様にとっても、長く安心して使える充電器選びが可能になりました。
プレートの交換で充電器入れ換えに対応
- 充電機器接続電線5.5mm²相当
- 充電機器接続電線8mm²相当
- コネクタホルダを取り付ける場合は
側面にタップの後加工が必要です。
8.0㎟の電力線を接続できる
「端子台」を内蔵へ
では、なぜ新しいDポールは充電機器の交換に対応できるのでしょうか?
その理由のひとつが、Dポール本体に「端子台」を内蔵していることです。「端子台」とは、電気を使う装置と電線を接続するための部品で、メンテナンスやトラブル時の確認・交換を簡単にするための部品です。
本来は、充電器を3kWから6kWへ変更する場合、電源ケーブルのサイズアップが必要になります。
内蔵されている端子台の上段には充電機器に応じた配線が接続でき、下段には8㎟・14㎟・22㎟の接続が可能です。端子台をDポールに内蔵することで、「露出配線の点検口」を設けることなく地中埋設配管が可能になります。

電圧降下への対策も
端子台内蔵のDポールは、集合住宅での設置にもメリットを発揮します。
集合住宅の駐車場では、戸建て住宅と異なり、建物から駐車スペースまでの距離が長くなるケースが多く見られます。電気は距離が延びるほど電圧が下がる「電圧降下」という性質があるため、充電機器の充電に必要な電圧が不足する場合があります。
新しいDポールでは、電圧降下対策のために14㎟や22㎟の太い電力ケーブルも接続可能な「端子台」を内蔵できる設計としました。
これにより、距離のある駐車場でも安定した充電を実現できます。建物から離れた場所でも、将来の6kW充電に対応できる配線設計が可能となります。


ELSEEV hekia S Mode3専用モデルは、
設置性がさらに向上
2つ目にご紹介するのは、Dポールフラットワイドタイプ[EV・PHEV充電用]ELSEEV hekia S 専用です
カラーでは、エクステリアの提案が広がるブラック色を追加いたしました。また、複数の駐車場への省スペース設置提案が可能な両面取付タイプや、地中埋設配管ができない現場やポール入れ換えに対応ができるベース付を新たにラインアップいたしました。
ご希望に合わせた最適なご提案が可能になります。

これからのEVライフに、
柔軟に寄り添うDポール
将来を見据えた充電環境づくりをサポートする新しいDポール。導入時もアップグレード時もスマートに対応できる設計で、EVのある暮らしをより快適にしてくれます。ぜひお施主様にご提案ください。

