2022.02.10
# 商品コラム
毎日使う車だからこそ、生活により添うEV充電設備を。
ひと晩で充電できる※1ELSEEV hekia S Mode3。
「脱炭素」や「カーボンニュートラル」といった言葉を、見聞きする機会も多くなってきました。持続可能な社会のために、企業の取り組みがますます求められています。
今回の話題は、電気自動車(EV)。「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」にもあるように、日本政府は2035年までに、乗用車新車販売における「電動車※2 100%」の実現を目指しています。
今後、ますますEVが普及することが想像できますね。
- ※1:6kW充電対応の40kWhバッテリー搭載車を、6kW出力の充電器でフル充電した場合
- ※2:電気自動車、燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド自動車
EVはどんどん長く走れるように進化中
環境への配慮と同時に忘れてはいけないのが、使う人にとって便利であるかどうか。EVが次第に一般的になってきた今、消費者が求めるポイントは何でしょうか?
ひとつは、ガソリン車と同じように「長く走れること」だと考えられています。専門用語では「航続距離」と呼びますが、この航続距離が短いと毎日の生活で遠出できないなど大きな制約になってしまいます。そこで、自動車メーカーはバッテリーの容量を増やす方向で開発を進めています。
駆動用バッテリーと航続距離
【例】日産LEAFの場合:モデルチェンジの際、
駆動用バッテリーの高容量化によって航続距離をUPしています。
出典:日産自動車株式会社Webサイトを参考にパナソニック独自で作成
http://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/?vehicle=LEAFなど
毎日使う車だからこそ、充電時間をチェック
しかし、バッテリーの容量が増えると、その分だけ充電にも時間もかかってしまいますよね。
パナソニックは、このようなEV市場の動向を予測して、充電を早く完了させるために「充電スピード」を追求してきました。その成果とも言えるのが2019年に発売した「ELSEEV hekia S Mode3」です。
たとえば、40kWhのバッテリー搭載車の場合、3kW型だとフル充電までなんと「約16時間」もかかってしまいます。「ELSEEV hekia S Mode3」の6kW型なら、半分の「約8時間」で完了できます。
ここで、お施主様のライフスタイルを考えてみましょう。6kW充電の場合、21時に帰宅したとしても、すぐに充電を開始すれば翌朝5時にはフル充電となり、朝のお出かけから安心してEVを使用できるようになります。もし3kW充電なら、お昼頃までかかってしまうので、予定を逆算して充電しなければならず、とても負担になりますよね。
お施主様に生活をイメージしていただくと、日常生活に欠かせない自動車だからこそ充電スピードにはこだわりたいという方も多いかもしれません。
フル充電までの時間※3
日産自動車(株)LEAFの場合(6kW対応メーカーオプション)
出典:日産自動車株式会社Webサイトを参考にパナソニック独自で作成
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/leaf/charge/charge.html
※3:6kW充電するためには、車両側が6kW充電に対応している必要があります。
実際の充電容量・時間は自動車の仕様・制御によって変わります。
実は難しかった、定番色「ブラック」
最近の住宅トレンドとして、趣味に没頭するための「ビルトインガレージ」をもうけて、家族が集まる第二のリビングにするプランも多く見られます。「ELSEEV hekia S Mode3」は、そんなこだわりの住まいの中にあってもフィットするように、デザインにも妥協していません。
たとえば、定番カラーだと思われがちな「ブラック」。太陽光の熱を吸収しやすいので、実は屋外充電設備としてはできれば避けたい色とされています。
「白か、黒か…?」。社内でも企画と開発部門で意見が分かれましたが、デザイン評価を行い、構造の解析とシミュレーションを重ねた結果、シャープな印象で汚れの目立たないブラック色を実現できました。
設置場所を選ばないコンパクトさ
商品の小型化も、ぜひご紹介したい点です。
従来品比で体積を約40%まで大幅にダウンしており、6kW充電タイプとしては画期的とも言えるコンパクトなサイズ。支柱ポールに対して横幅がはみ出さず、見た目もシンプル。狭小スペースでも設置できるのも嬉しいポイントです。
充電設備は充電容量が大きいほど発熱します。商品の体積を大きくすれば熱を逃がしやすくなりますが、小型化が難しくなり、狭小なスペースには設置しにくくなってしまいます。そこで、基盤を工夫し「電流が流れる線をできるだけ短く」「線と線を接続する部分の抵抗を少なく」など、細かな対応を行いました。
また、屋外に置くケースも多いので、雨による故障を防ぐ防水性能も必須。水を入れないために密閉することと、熱を逃がすことはトレードオフの関係にあるため、こちらも開発に力を注ぎました。
寸法図
「グッドデザイン賞」を受賞
このような苦労の結果が報われ「ELSEEV hekia S Mode3」は、2019年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
EVをご使用のお施主様には、「充電時間」と「デザイン」をポイントに、ライフスタイルに合った充電設備をおすすめいただくと良いかと思います。
さらに、HOME IoT「AiSEG2」と連携することで、生活スタイルに合わせた自動充電ができるなど、さらなる環境配慮やお施主様メリットにつながります。
EV普及の影の立役者として「 ELSEEV hekia S Mode3」をぜひご提案ください。