2022.10.7
# イベント・ウェビナー
スマートホームは、究極のバリアフリーハウス?
リビングテック協会理事の2人が語り合う「これからの住まい」。
新しい生活様式が浸透し、住まいにおいて「職住一体」や「衛生管理」といったキーワードを耳にする機会も増えてきました。
職住一体の住まいでは、独立したワーキングスペースを設けることで、仕事に集中しやすい環境を整えるのが一般的です。また、衛生管理の面では、玄関に入ってすぐの場所に洗面を設ける間取りが増えています。
さらに、住まい全体をスマートホーム化すれば、様々な機器や設備を声で操作したり、自動で制御できたりします。
今回は、新しいライフスタイルにフィットする、心地よいスマートホームについてご紹介します。
スマートホーム「真鶴の家」とは?
東京から電車で1時間半ほどの場所に位置する神奈川県真鶴町。真鶴駅近くの海沿いに見えるのがスマートホーム「真鶴の家」です。
晴れた日には相模湾を一望できるこちらの住まいは、住宅建材メーカーのYKK AP様、住宅キット販売プラットフォームを手がけるワールドハウジングクラブ様、そして「くらしをテクノロジーで豊かにする」をミッションに掲げ、多くの企業が加盟するリビングテック協会様の3社による共同プロジェクトとして公開されました。
ビジネスパーソンの郊外居住とスマートホームの普及促進を目的として建てられた、こちらのモデルハウス。
『真鶴の家』のポイント
[職住一体]
- ・独立したワーキングスペース
- ・オン/オフを切り替える廊下
- ・ホテルライクな日常感を味わえる癒しの快適空間
(リビング・ダイニング・寝室がつながっている)
[衛生管理]
- ・玄関入ってすぐに洗面
- ・玄関の天井にナノイー発生機
「真鶴の家」でリビングテック協会の理事が対談!
今回は、この「真鶴の家」で行われた「これからの住まい」に関する対談の模様をお届けします。
対談をしたのは、リビングテック協会の理事である東氏(YKK AP株式会社)と伊藤氏(パナソニック株式会社)。
実際にモデルハウスの室内を巡りながら、スマートホームのメリットや将来の可能性について語り合いました。
YKK AP株式会社
事業開発統括部
統括部長
東 克紀
(ひがし かつき)
×
パナソニック株式会社
エレクトリックワークス社
マーケティング本部
ソリューション事業統括部
統括部長
伊藤 政博
(いとう まさひろ)
半自動運転の住まい!?
スマートスピーカーで照明やブラインド、家電などを音声制御すると、日々のくらしが少しずつ便利になります。またお掃除ロボットによる自動清掃も、今や広く普及し始めています。「真鶴の家」では、スマートホームに必要な家電類のコードや配線をスッキリと収納できるような工夫を、設計時に施されていることも特長です。
対談では、東氏が実際に機器を操作しながら、スマートホーム化された住まいを紹介しています。「正直、はじめは音声で操作するのはどうかと思っていた。いざ使うようになると、逆にスマート化されていないことは不便だと感じるようになった」という感想には、音声操作をお使いになったことがある方であれば強く共感できるのではないでしょうか?
また、スマートフォンを有効に活用して、家電を操作しているのも印象的です。「冬場、日射を(事前に)入れておきたい場合は、遠隔操作でブラインドやカーテンを開けて、自宅到着時には暖かく快適な環境にしておくこともできる。」と東氏。
まさに「スマートなくらし」ですよね!
体感しないと分からない醍醐味が
実際に使い始めるまでは「本当に便利なのかな?使いこなせるのかな?」と思ってしまいがちなのがスマートホーム。しかし、伊藤氏は「気分や用途に応じて、好きなように空間に変化をつけられる」ことの魅力に加え、その便利さは バリアフリーという観点でも意義があると語ります。
「朝『おはよう』と言ったら、電気が点いて、ブラインド・カーテンが開くなど、あらゆることが声で操作できるスマートホームは、究極のバリアフリーハウスになる。」
長く住み続ける住まいを考える上で、とても重要な視点です。
スマートホームだからこそ、もしもの時の備えも大切だと実感
万一の災害に備える上でも、スマートホームはよい選択肢となりそうです。今後「真鶴の家」への設置を検討されている蓄電池は、災害時の強い味方です。また、既に搭載されている太陽光発電システムは、エネルギーの使用状況をリアルタイムでチェックすることができます。
「創」と「蓄」が揃うことで、「作ったエネルギーをもしもの時のために、かしこく貯めておくことができるのも、スマートホームの強み」だと伊藤氏は指摘します。
将来のくらしに寄り添ったスマートホーム
普段は便利・快適に使うことができて、もしもの備えとしても頼りになるスマートホーム。
将来のくらしに寄り添ったご提案は、お施主様との信頼関係をより深めることができるのではないでしょうか。ぜひご検討ください。