かってにスイッチ微動検知形227台を、教員室・学生居室・
廊下・トイレ等に幅広くご採用。ZEB Oriented達成に貢献。
国立大学法人宮崎大学様[宮崎県宮崎市] 

築35年程度、経過した建物から電気設備を改修。
CO2排出量約51%削減を目指す。

国立大学法人宮崎大学様は、4つの主要キャンパスに教育学部、医学部、工学部、農学部、地域資源創成学部の5学部を有する総合大学です。環境問題を重要な課題の一つとして認識され、「持続可能な社会」の構築を目指し、教育・研究等のあらゆる活動を通じて、環境負荷の低減に継続して取り組まれています。また、SDGs教育にも熱心に取り組まれ、新たな未来社会を牽引する高度な人材の育成を行っておられます。
2017年に文部科学省が策定した実施計画をもとに、2030年度までに2013年度と比較しての温室効果ガスの総排出量を40%削減することを目標とされていた宮崎大学様ですが、2021年に環境省が計画を改正したことに伴い、2022年4月から削減目標を51%に引き上げられました。 同時に、建築物の改修を行う際には「ZEB Oriented」達成を設計方針とされ、「CO2排出量削減ロードマップ」に基づき、2030年度までに築35年以上経過した建物から、農学部、工学部、教育学部の順に改修を進められる方針です。
そして今回、木花キャンパスにある農学部実験研究棟(獣医)(5階建・延面積約3,500㎡)で電気設備の大規模改修が実施され、微動検知形熱線センサ付自動スイッチ(かってにスイッチ微動検知形)227台、LED照明器具932台、リーラーコンセント107台、多回路エネルギーモニタ32台等、多数のパナソニック製品をご採用いただきました。

教員室や学生居室などにかってにスイッチ微動検知形を採用し
さらなる省エネ化で ZEB Orientedを達成。

227台もの微動検知形熱線センサ付自動スイッチ(かってにスイッチ微動検知形)をご採用いただいた経緯について、佐藤様は次のように語られます。「照明のLED化だけでなく、センサで自動制御し、さらに消費電力を抑えることを考えました。人がいなくなると自動で消灯するかってにスイッチ(熱線センサ付自動スイッチ)をトイレに採用し、廊下はかってにスイッチに加え、タイマー制御で昼間は間引き点灯に設定しました。さらに、教員室や学生の居室の照明も制御を試みました。そこで、人がじっとしていても消えないセンサがないか探してみたところ、パナソニックのWEBサイトで微動検知形のかってにスイッチを見つけることができました。我々の執務室に試験設置してみたところ、正確に検知することが確認でき、これは良いと感じて採用に至りました」。

教員室

熱線センサ付自動スイッチ

明るさセンサ

教員室のスイッチは、自動と手動を選べるように。
オリジナルのスイッチ取扱い説明書を配布。

教員室には、微動検知形かってにスイッチに加えて、窓から入る昼光を検知して自動で調光できる明るさセンサもご採用。センサ用切替スイッチと明るさを自由に変更できる調光器スイッチを設置して、用途や好みによって、手動・自動を選択できるようにされています。「教員の皆様には改修前の事前説明と工事完了後の取扱い説明が必要でしたが、伝えるのに苦労しました。そこで教員の省エネ意識を促す目的と、スイッチの操作説明を兼ねて『スイッチ取扱説明書』を今回の改修工事を担当された和光電設様にご協力いただき、作成しました」。「メーカーの取説は一般の方には理解が難しいところもあるため、操作に必要な部分だけを簡潔にまとめて施主様にお渡しすることはよくあります」と和光電設の戸郷様。「和光電設様が慣れていらっしゃって助かりました」と、佐藤様もお喜びの様子でした。

スイッチ写真・取り扱い説明図
スイッチ写真・取り扱い説明図

多人数が利用する場所は、
OSラインとリーラーコンセントで天井からも電源を確保。

学生居室には、天井から電源が取れるOSラインとリーラーコンセントもご採用いただきました。壁面のコンセントは、机より上の高さとなる床から90cmの位置に設置することで、机から最短距離でノートパソコンやスマートフォンの電源を取れるよう工夫されています。また、この高さに設置することで、コンセントにホコリがたまりにくくなるという狙いもあるそうです。

OSライン
+リーラーコンセント

コンセントの位置は
机の高さに設定

次年度から工学部の建物改修に水平展開。

今回の事例は、次年度の工学部での改修に水平展開することで、同様にZEB Orientedの達成を図っておられます。さらに今後、教職員様へアンケートを実施され、次年度の改修をより良いものとするべく、役立てたいとお考えです。また、この事例が、他大学様におけるカーボンニュートラルに向けたお取り組みの参考になれば、との思いを語ってくださいました。

※ZEB Oriented:延べ面積10,000㎡以上の建築物を対象とし、ZEB Readyを見据えた建築物として、外皮の高性能化及び高効率な省エネルギー設備に加え、更なる省エネルギーの実現に向けた措置を講じた建築物のこと。

左から2番目:宮崎大学 佐藤様、左から3番目:和光電設 戸郷様
左端:当社宮崎電材営業所 甲斐
右端:当社商品営業企画 配線推進課(九州担当)日下

ボルトフリーかつ埋込穴がΦ100で、施工しやすかったのがよかったです。

和光電設株式会社
取締役 戸郷大介様

微動検知形のかってにスイッチをこれほど大量に施工したのは初めてでしたが、ボルトフリーであったことと、従来のかってにスイッチの埋込穴サイズがΦ70であるのに対し、微動検知形はΦ100と大きいため手が入りやすかったことから、施工しやすかったですね。
建物を半分に区切って使用しながらの工事だったため、工期は8カ月にもおよびましたが、パナソニックの方がわかりやすい系統図を書いてくださったり、質問にも迅速に回答してくださったりなど、しっかりサポートしてくださったので助かりました。

廊下はかってにスイッチで人がいなくなると自動で消灯して省エネ。さらにタイマー制御で昼間は間引き点灯して省エネしています。

多回路エネルギーモニタの本体ユニット2台と増設ユニットで32回路を計測。LED照明の電力を計測しています。

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