熱線センサ付自動スイッチ(高天井用)
シーン別配置例とご注意点
倉庫
移動検知範囲のみで埋めると、人を検知しない場合があります。
Ⓐの作業中の人は、滞在検知範囲外なので検知できない可能性があります。
倉庫の作業スペース
移動検知範囲のみで埋めると、ゆっくりとした移動を検知できない場合があります。
Ⓑの人は、検知できない可能性があります。
倉庫の移動スペース
普通の歩行やフォークリフトの移動のみを検知する場合は、移動検知範囲で埋めてください。
Ⓒのフォークリフトは、検知できない可能性があります。
工場
生産設備やビニールカーテンなどを検知する場合があります。
生産設備や運搬ロボットを検知する場合があります。検知することを理解したうえでご使用ください。
設計のポイント
周囲と人の温度差を検知して作動するスイッチです。温度差が小さい場合※1や、ゆっくりとした移動※2は検知しにくいことがあります。
〈高天井用〉は倉庫・工場等で、一箇所で滞在しながらの作業を検知対象とする場合は、滞在検知範囲で埋めることをお勧めします。歩行やフォークリフトの大きな動きのみを検知対象とする場合は、移動検知範囲で埋めることをお勧めします。
- 1. 移動検知約±3℃未満。
- 2. 0.6m/s未満の場合。
設計手順
- ①天井高さから、移動検知範囲のエリアと滞在検知エリアを確認する。
例:天井高さ6.0m→滞在検知エリア:Φ6.0m、移動検知エリア:約11.8m×11.8m - ②ビニールカーテンや、ブラインドなど揺れるものなどを避けてセンサを配置する。作業エリアの場合は、できる限り滞在検知エリアで敷き詰め、移動エリアの場合は、移動検知エリアで敷き詰める。出入口の場合は、滞在検知エリアを出入口の内側に配置する。
- ③上記を満足しない場合、滞在検知が動作し、20分点灯延長されることがあります。その後、滞在検知が無効になることがあります。ブラインドなどの揺れるものが避けられない場合は、専用フードでエリアカットする。
- ④エリアカットしきれない場合は、センサの取付位置を調整する。
設置時のワンポイント
ドアがある出入り口の例
移動空間の場合、床面から70cmを検知範囲としてください。
(例)天井高さ6mの場合、天井より5.3mを検知範囲としてください。
設計時、注意が必要な熱源例
人が不在のときでも、人以外の熱源(生産設備や運搬ロボット、小動物、加湿器、プリンターなど)が動くことで検知する可能性があります。熱源を検知範囲外へ移動させるか、専用フードをご使用ください。
天面排出タイプのプリンター、FAX、揺れるカーテン、換気扇機能のあるもの、加湿器、空気清浄器、エアコン、反射の強い床など。床材が木などのホール・体育館では使用しないでください。人と床との温度差が小さくなることがあり、誤消灯のリスクがあります。本体の感度調整ツマミにて、感度を低くすることも可能です。
センサからの距離1m以内にゆれる配線や振動するダクト、配管を配置しないでください。環境学習できずに、点灯延長しつづける場合があります。
- 大きくゆれる(約10cm)配線や、大きく振動(約1cm)するダクト・配管がある場合は1m以上離しても環境学習できずに、点灯延長しつづける場合があります。
高天井でのプレート落下を防止するため、本体とプレートの方向を合わせて「カチッ」と言うまでしっかりと取り付けてください。本体にプレートをしっかりと取り付けない場合、プレートが落下する恐れがあります。