電力会社の乗り換え方法を解説|メリット・デメリットから手順まで 電力会社の乗り換え方法を解説|メリット・デメリットから手順まで

2016年の電力自由化以降、消費者が自由に電力会社を選択できるようになり、自分の生活パターンに合うプランに乗り換えることで電気代の節約につながる可能性があります。しかし、「乗り換えの手続きが複雑そう」「本当にお得になるのか不安」といった理由で、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、電力会社を乗り換えるメリットやデメリット、具体的な手続きの流れ、おすすめのタイミングまで解説します。特に電気自動車(EV)を所有している方には、夜間充電に適したプランもご紹介します。

電力会社を乗り換えるメリット

電力会社を乗り換えるメリット

電力会社を乗り換えることで、さまざまなメリットが得られます。まずは、乗り換えによってどのような恩恵を受けられるのかを確認しましょう。

電気代を節約できる可能性がある

電力小売全面自由化により価格競争が活発になり、各社が独自の料金プランを提供。たとえば、日中不在になることが多い共働き世帯であれば夜間の電気料金が安くなるプランを選ぶことで節約効果が期待できます。

また、基本料金0円で従量料金のみのプランは、月々の電気使用量が多く契約アンペア数が大きい家庭で節約につながる場合があります。

ライフスタイルに合ったプランを選べる

新電力会社は、従来の画一的なプランとは異なり、多様な生活パターンに対応したプランを提供しています。自分の生活パターンに最適化されたプランを選べることは、電気の自由化の大きな魅力です。

時間帯別料金プラン、平日と休日で料金が変わるプラン、季節によって料金設定が異なるプランなど、電気を多く使う時間帯や曜日に合わせて選択できます。

また、再生可能エネルギーで発電した電気を使えるプランや、EV充電時間や走行距離に応じた料金割引を受けられる電気自動車(EV)向けプランなど、価値観や生活パターンに合わせた選択が可能です。

ポイント還元やセット割引でさらにお得に

多くの電力会社では、毎月の電気料金の支払いに応じてポイントが付与されるサービスを用意しています。電気は毎月必ず支払う固定費のため、ポイントを確実に貯められるのは大きなメリットです。

普段利用しているポイントが貯まるプランを選べば、ポイ活にも貢献できます。また、ガスやインターネット回線、スマートフォンなどとセットで契約すると割引が適用されるプランも多く、電気代だけでなく日常の出費全体を抑えられる可能性があります。

環境への貢献ができる

電力会社によっては、再生可能エネルギーで発電した電気を使えるプランを用意しています。電力会社の選択を通じて、環境問題への取り組みに参加できるのです。

太陽光や風力といった自然エネルギーを暮らしに取り入れることで、家計の節約と同時に持続可能な社会への貢献ができます。環境問題への関心が高い方にとって、電力会社の乗り換えはSDGsに貢献する具体的なアクションです。

電力会社を乗り換えるデメリット・注意点

メリットがある一方で、乗り換えにはいくつかの注意点もあります。後悔しないために、デメリットもしっかり理解しておきましょう。

プラン選びを間違えると電気代が高くなる

「料金が安い」と評判の電力会社へ乗り換えたとしても、自分の生活パターンや電気の使い方に合っていなければ、思ったほど節約効果を感じられないことがあります。

たとえば、日中は在宅が多い家庭で夜間の電気料金が安くなるプランを選んだ場合、昼間の料金が高めに設定されていることが多いため、使い方によっては、乗り換え前よりもかえって電気代が高くなってしまう場合があります。

多くの電力会社は公式サイトで料金シミュレーションを提供しているため、乗り換え前に必ず自分の生活パターンに最適なプランかどうかを確認しましょう。

解約金が発生する場合がある

現在利用している電力会社の料金プランによっては、契約期間中に解約すると、違約金や解約手数料が生じる場合があります。乗り換えでせっかく節約できても、解約金が掛かっては意味がありません。

乗り換えを検討し始めたら、まずは現在契約している電力会社の契約内容を確認しましょう。特に、解約金が発生するかどうかや、その金額を事前に把握しておくことが大切です。もし解約金が高くなる場合は、契約の更新月など、解約金が発生しないタイミングを選んで乗り換えると、無駄な出費を抑えられます。

支払方法が限定されることがある

大手電力会社はクレジットカード・口座振替・振込用紙の3つから支払方法を選べるのが一般的ですが、新電力会社の中にはクレジットカードのみに限定している場合もあります。

口座振替や振込用紙による支払いを希望している場合、この点がデメリットになる可能性があります。特に、クレジットカードを持っていない方や、カードの利用を避けたい方は注意が必要です。

新しい電力会社に申し込む前に、利用できる支払い方法の種類をあらかじめ確認しておきましょう。

賃貸マンション・アパートでは乗り換えできない場合がある

賃貸マンションやアパートの中には、高圧一括受電契約により建物全体でまとめて電力会社と契約している場合があります。この契約が導入されている建物では、個人の判断で電力会社を自由に乗り換えられません。

個別に電力会社と契約している場合は自由な乗り換えが可能ですが、高圧一括受電契約かどうかは検針票を確認するか、管理組合や管理会社に問い合わせて確認する必要があります。賃貸の場合は契約前に確認しておくとよいでしょう。

電力会社を乗り換える手順
【5ステップで解説】

電力会社を乗り換える手順【5ステップで解説】

電力会社の乗り換えは、思っているよりも簡単です。以下の5ステップで、スムーズに乗り換えが完了します。

ステップ1|現在の電気の検針票を準備する

乗り換え手続きには、現在契約中の電力会社の情報をあらかじめ用意しておく必要があります。まずは必要な情報を確認しましょう。

具体的には、電力会社名、お客さま番号、供給地点特定番号、契約アンペア数、電気使用量などです。これらの情報は検針票に記載されているため、あらかじめ手元に準備しておくと、申し込み手続きをスムーズに進められます。

検針票が見つからない場合は、Web上のマイページやダイレクトメール、領収書で確認するか、直接電力会社に問い合わせることも可能です。

ステップ2|料金シミュレーションで最適プランを選ぶ

多くの電力会社は、公式サイトで電気料金を試算できる料金シミュレーションを提供しています。現在の契約アンペア数・電気使用量などを入力することで、乗り換え前と後で電気代がどの程度変わるのかをチェックできます。

複数の電力会社や料金プランを比較検討し、自分の生活パターンに最も合ったプランを選ぶことが重要です。3社以上を比較することで、より最適な選択ができるでしょう。

基本料金と従量料金単価、セット割引や特典の有無、契約期間や解約金の条件なども併せて確認しておくことをおすすめします。表面的な料金だけでなく、総合的に判断することが大切です。

しかし、各電力会社で個別にシミュレーションをして比較するのは手間がかかります。パナソニックの「おうち電力プラン診断」であれば一括でシミュレーションが可能で、手間が削減されます。

ステップ3|乗り換え先の電力会社に申し込む

乗り換えたい電力会社が決まったら、電話またはWeb上で申し込み手続きを行います。電力会社や時期によっては電話がつながりにくいこともあるため、24時間対応しているWebからの申し込みを利用するのがおすすめです。

多くの電力会社は24時間365日いつでもWebから申し込みが可能です。自分の都合のよい時間に、じっくりと内容を確認しながら手続きを進められます。

なお、現在利用している電力会社との解約手続きについては、通常は新しく契約する電力会社が代わりに対応してくれます。そのため、利用者自身が個別に解約の連絡をする必要はほとんどありません。ただし、引越しに伴う乗り換えの場合は解約手続きが必要です。

ステップ4|スマートメーターの設置(未設置の場合)

自宅に「スマートメーター」と呼ばれる新しいタイプの電気メーターがなければ、設置工事が行われます。スマートメーターは、電気の使用量をデジタルで計測・通信できる次世代型のメーターです。

工事はお住まいの地域を管轄する電力会社が実施し、原則として費用は発生しません。また、多くの場合は立ち会いも不要のため、利用者の負担はほとんどありません。

作業時間は1軒あたり約15分で、その間は停電を伴う場合があります。冷蔵庫の中身やパソコンのデータなど、停電に備えた準備をしておくとよいでしょう。

すでにスマートメーターが設置済みの場合は、この工事は不要です。近年建てられた住宅では、最初からスマートメーターが設置されていることが多い傾向です。

ステップ5|新しい電力会社の供給がスタート

申し込みが完了すると、新たに契約した電力会社から、契約プランの内容や電気の供給開始日などの重要事項が記載された確認メールが送られてきます。このメールは大切に保管しておきましょう。

申し込みの際に案内された供給開始日になると、特別な手続きをしなくても、自動的に新しい電力会社からの電気供給へと切り替わります。切り替え当日に特別な作業は必要ありません。

スマートメーターへの交換が必要な場合は、申し込みから2週間程度、交換工事が不要な場合は4日程度で切り替えが完了します。利用者が何か作業をする必要はなく、切り替え完了後は初回の請求書で新しい料金プランが正しく適用されているかを確認すればよいでしょう。

電力会社を乗り換える
おすすめのタイミング

電力会社を乗り換えるおすすめのタイミング

電力会社の乗り換えは、基本的にいつでも可能ですが、特におすすめのタイミングがあります。以下のような状況のときは、乗り換えを検討する好機です。

電気代の負担を感じているとき

電気代が家計の負担になっていると感じている場合や、少しでも支出を減らしたいと考えている場合は、今の契約電力会社や料金プランを再確認して見直すことも、有効な方法の一つです。2021年9月以降、ウクライナをめぐる情勢の悪化により、石炭や天然ガスなどの燃料価格が上昇しました。その影響で発電コストが増加し、大手電力会社をはじめとして電気料金の値上げが続いています。

今、契約している電力会社よりも基本料金や電気料金が割安に設定されたプランを選べば、毎月の電気代を抑えられる可能性が高まるでしょう。検針票を見て「高い」と感じたら、すぐに乗り換えを検討するタイミングです。

ライフスタイルが変化したとき

生活パターンが変わっていくことによって、電気の使い方が変わる場合があります。このタイミングで電気料金プランを見直すことで、より適切なプランを選択できます。

たとえば、勤務先で異動して残業が減り在宅時間が増えた、リモートワークが導入され自宅で作業するようになった、子どもが成長してそれぞれの部屋で電気を使う時間が長くなった、といったパターンが想定できるでしょう。

電気を多く使う時間帯が割安になる料金プランを選ぶと節約効果が期待できるため、生活パターンが変化した時期は乗り換えを考えるタイミングに適しています。生活パターンと料金プランが合っていないと、せっかくの節約チャンスを逃してしまいます。

電気自動車(EV)を購入した場合も、乗り換えの絶好のタイミングです。夜間料金が安いプランに切り替えることで、充電コストを大幅に削減できます。

引越しをするとき

引越しは、電力会社の乗り換えに最適なタイミングです。引越し時は電力会社に住所変更手続きの連絡をすることになりますが、「乗り換え」も「住所変更手続き」も連絡のひと手間がかかる点は変わりません。

2016年4月の電力小売自由化により、消費者は居住地域を問わず契約する電力会社を自由に選べるようになったため、引越し先のエリアを問わず新電力の契約により電気代を節約できる可能性が高まります。

パナソニック「おうち電力プラン診断」で
最適なプラン選択を

電気自動車(EV)ユーザーが最適な電気料金プランを見つけるためには、パナソニック「おうち電力プラン診断」の利用がおすすめです。

このツールは無料で利用でき、現在の電気使用量や電気自動車(EV)の充電パターンなどを入力するだけで、利用状況に合った電気料金プランを診断してくれます。おうち充電の頻度や時間帯を踏まえたシミュレーションが可能なため、効率的な見直しに役立ちます。

診断結果をもとに複数の電力会社を比較・検討することで、電気自動車(EV)ユーザーにとってよりお得な電気料金プランを選択しやすくなるでしょう。電気代の削減を目指す方は、まずは気軽に診断を試してみてください。

まとめ|自分に合った電力会社を選んで
賢く節約しよう

まとめ|自分に合った電力会社を選んで賢く節約しよう

電力会社の乗り換えは、思っているよりも簡単で、多くのメリットがあります。適切なプランを選べば、年間で数千円から数万円の節約も可能です。特に電気自動車(EV)を所有している方や、これから購入を検討している方は、夜間料金が安いプランを選ぶことで充電コストを大幅に削減できます。

パナソニックが提供する「おうちEV充電サービス」では、EV充電に最適な電気料金プランを無料で診断できる「おうち電力プラン診断」を提供しています。現在の電気の使用状況やEV充電パターンを入力するだけで、あなたに最適なプランが見つかるでしょう。

電力会社の乗り換えは、家計の見直しにおいて即効性のある施策です。ぜひこの機会に、自分に合った電力会社への乗り換えを検討してみてください。

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