「魅せる検車庫」のコンセプトによる、シンプルな内装の車両展示室。台車にはシームレス建築化照明器具を配置。
TOLSO BeAm Freeスポットライトは配光調整ができ、WiLIA無線調光システムによって照度変更が可能

箱根観光を支えたロマンスカーが一堂に会した「魅せる検車庫」

小田急電鉄海老名駅に隣接して、歴代車両が実物展示されたロマンスカーミュージアムが2021年4月にオープンした。「新宿ー小田原間を60分以内で結ぶことをめざし、高速走行のために重心を低くした流線型の特急ロマンスカー。その後、旅の時間を充実させるために進化してきた車両を長年保存していたが、お客様とのコミュニケーションの機会を作るための常設展示を計画。電車基地があり、当社が駅前でまちづくりを進めている海老名駅に建設した」と、小田急電鉄株式会社 CSR・広報部 野崎 絢太氏。
「鮮やかな車両を際立たせるため、あえて建物の外装・内装をシンプルに。また、照明器具もシンプルでありながら、各種イベントに対応できるように、配光可変型のスポットライトを各所に配置して、タブレットで照度が調整できる無線調光システムも採用した」と語る。ロマンスカーミュージアムの広報担当 小泉 李緒氏は、「イベント時には搬入や展示にあわせて照度が調整できる照明のためスタッフも使いやすくて便利。今後は、周辺住民を対象に楽しんでもらおうとナイトイベントも計画中。また、貸し切りで閉館後の利用も承っており、その際も調光システムは活躍している。今後も活用していきたい」と述べる。

建築設計Report vol.39/2021年11月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。

タブレットで環境を見ながら照度設定ができるのでイベント時にも柔軟に対応できる
タブレットで環境を見ながら照度設定ができるのでイベント時にも柔軟に対応できる

タブレットで環境を見ながら照度設定ができるのでイベント時にも柔軟に対応できる
タブレットで環境を見ながら照度設定ができるのでイベント時にも柔軟に対応できる

小田急沿線を再現したジオラマ
小田急沿線を再現したジオラマ

壁に手をかざすと、映像のまちが生まれ発展していくインタラクティブアート”電車とつくるまち”
壁に手をかざすと、映像のまちが生まれ発展していく
インタラクティブアート”電車とつくるまち”

小田急線開業時の車両「モハ1」が展示されたヒストリーシアター
小田急線開業時の車両「モハ1」が展示されたヒストリーシアター

可変配光のTOLSO BeAm Freeスポットライトが採用された「ロマンスカーアカデミアⅠ」
可変配光のTOLSO BeAm Freeスポットライトが採用された
「ロマンスカーアカデミアⅠ」

ロマンスカーシミュレーター”LSE(7000形)”のコーナーに設置されたスポットライト
ロマンスカーシミュレーター”LSE(7000形)”のコーナーに設置されたスポットライト

ロマンスカーミュージアム

所在地/神奈川県海老名市めぐみ町
建築主/小田急電鉄株式会社
基本設計・デザイン監修/UDS株式会社
照明デザイン/有限会社 ソラ・アソシエイツ
実施設計・建設工事/株式会社フジタ
電気工事/株式会社関電工
竣工/2021年2月

» 「ロマンスカーミュージアム 公式ホームページ」はこちら

主な設備

● TOLSO BeAm Freeスポットライト ● LEDダウンライト ● LEDライン照明 ● WiLIA無線調光システム ● シームレス建築化照明器具 C-Slim S ● レーザープロジェクター

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