空間ソリューション事例集 2025
- Well-Beingなワークプレイスを目指した
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NRIワークプレイスサービスは、野村総合研究所(NRI)グループ各社の間接業務全般を集約し、標準化・効率化・高度化に取り組むシェアードサービス会社。オフィスサービス部では、働きやすさと快適性を兼ね備えたワークプレイスの実現をめざしている。
今回、オフィスサービスを深化させる一環として、NRIワークプレイスサービスが入居する横浜野村ビルのオフィスにおいてWELL認証取得を計画した。認証取得コンサルティング企業の選定にあたっては、既築の自社ビルでいくつものWELL認証を取得しているパナソニックが選定された。その理由は、コストを抑えた対策によりWELL認証を取得するノウハウが既築の横浜野村ビルにも有効と判断されたため。
現地調査や環境測定(温熱、光、音、空気など)による予備調査が行われた結果、横浜野村ビルはグリーンビルディングであるため環境性能が高く、必須項目で足りないところだけを補えばWELL v2認証「ゴールド」が取得できるという結果を得た。この結果をもとに、「やるからには一番上を」という意思のもと、最高グレードの「プラチナ」取得を計画。取得可能性が高い加点項目のリストを提出し、費用対効果のコスト計算をした上で取り組みが進んだ。その一つが「運動」の加点項目「昇降卓など強化」。コミュニケーションを誘発するために設けられた屋内階段に階段利用促進の掲示もされた。また「こころ」では、「さらなる自然へのアクセス」という加点項目のため、オフィス各所に緑など自然の素材を積極的に導入。こうしてWell-Beingなオフィスが構築された。
※すべてWELL認証の主な評価項目
○○○○○○○
○○○○さん
お客様の声
私たちには、NRIグループの社員が健康で快適に働ける空間を提供していく使命があり、外部セミナーへの参加など環境改善に日々取り組んでいますが、その一環としてWELL認証取得を計画しました。ビルを省エネや美観で評価する方もおられますが、オフィスの性能だけでなく、働く人の健康や福利厚生にまで切り込んだ指標はWELL認証だけだと思います。
デジタルサイネージも必要だったのでオフィスに設置して、必須項目の「果物と野菜」で野菜食の促進や、「飲料水摂取の促進」「喫煙の中止」などの情報をスライドショー形式で表示しています。
実は、WELL認証とは直接の関係はありませんが、このサイネージを使ってフリーアドレスエリア制の座席管理もしています。私たちの業務はバックオフィスなのでレイアウト変更前は島型の固定席でした。今回は座席数を約半分にしてグループアドレス制を導入しました。しかし、そのままでは同じ席に座って半固定席になってしまうので、月に一回グループで座席を変える運用にして、それをサイネージに表示しています。
座席数が半分になったことで、昇降卓の導入台数も減らすことができました。コンサルティングで助かったのは、自分たちで用意できるものは良いが、管理会社などに依頼する判断が難しい項目です。たとえば、水質検査を管理会社に依頼しても、出てきた報告がWELL認証に合致しているか分かりません。そこにパナソニックが必要な資料を提供し、説明されたので、理解が深まりました。
私たちにとってWELL認証取得は通過点であることも理解いただいた上で伴走いただいたことに感謝しています。
今後は、ここで得られた知見を効果的にNRIグループ全体に広めていきたいと思っています。
| 施主 | NRIワークプレイスサービス株式会社 様 |
|---|---|
| 採用ソリューション | WELL v2認証「プラチナ」取得コンサルティング |
| 所在地 | 横浜市西区みなとみらい |
| 認証取得 | 2024年10月 |
