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WELL Performance Ratingを
国内で最初に取得

大建工業株式会社は研究開発拠点「DAIKEN R&Dセンター」で、建物の室内環境品質に特化した評価制度「WELL Performance Rating(WPR)」を2024年4月に取得した。当センターは、ステークホルダーとの積極的な対話や市場の声を新規アイディアにつなげる「オープンイノベーション創出の場」として2018年に開設されたもので、 WPRの取得は国内初、海外を含め9例目の事例となる。WPRは、WELL認証から派生した、建物の室内環境品質に特化した評価制度で、室内空気質・水質管理・照明測定・温熱条件・音響性能・入居者体験という6つの視点で評価される。R&Dセンター音技術研究室室長の駒倉昌和氏は「当社は、非住宅市場におけるオフィス環境の知見を深める目的でpoint0に参画。 オフィスの音問題を認識し、それを建材側で解決できないかと考えた。今回、測定に特化したWPRの認証取得を選んだのは、測定により現状を把握し、改善提案する手法が、音響問題で当社が用いる手法と同じで、WPRの取得を通じて当社の持つ知見を更に深耕(発展)できると考えたから。取得にあたっては、執務室の調光や空気環境センサなどを設置したが、音響性能をはじめとする各項目はそのまま評価された。今後はWPR取得を社内にも広く啓蒙し、人材獲得にも活用したい」と語る。

  • プロジェクトエリアは2階執務室と3階エリア全域のみ
  • 建築設計Report ワークスペース空間ソリューション事例集/2024年7月発行
    ※会社名、役職名などは掲載時のものです。

    階段の踊り場に設けられた交流スポット「コミュニケーションスタジアム」階段の踊り場に設けられた交流スポット「コミュニケーションスタジアム」

    外光を取り入れた明るい図書室には休憩スペースも併設されている外光を取り入れた明るい図書室には休憩スペースも併設されている

    床や階段には木質建材が多用されている床や階段には木質建材が多用されている

    試作実験エリアの減圧加圧注入装置(1階)
    試作実験エリアの減圧加圧注入装置(1階)

    測定・分析エリアの化学実験室(2階)
    測定・分析エリアの化学実験室(2階)

    研究開発展示エリア R&Dスペース「ミライ」(3階)
    研究開発展示エリア R&Dスペース「ミライ」(3階)

    製品技術展示エリア「岡山テクニカルスペース」(3階)
    製品技術展示エリア「岡山テクニカルスペース」(3階)

    屋上に設置された太陽電池モジュール
    屋上に設置された太陽電池モジュール

    CO2吸収にも寄与する屋上緑化
    CO₂吸収にも寄与する屋上緑化

    WELL Performance Ratingの認証書

    オフィス

DAIKEN R&Dセンター


■WPR取得 コンサルティング
所在地/岡山県岡山市南区海岸通
事業主/大建工業株式会社
WELLコンサルティング/株式会社point0
WELLコンサルティングパートナー/パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社
認証取得/2024年4月
規模/地上4階建(延床面積:約4,737m²)


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