セイコーエプソン株式会社 広丘事業所
ソリューションセンター ビジネスインクジェット
取引先や海外販社VIPなどの来場時、手前と奥の2カ所でプレゼンしても音が干渉しないように「環境音ソリューション」によるサウンドマスキングが導入された。
通常は社員が執務室として利用するが、奥が集中ワーク、中央が軽い会話、手前がコミュニケーションのための空間となる
「苔の森」を再現したプレゼンルームに
「環境音ソリューション」を導入
当初、世界中から訪れるVIPに製品価値をプレゼンするために開設されたこの施設は、前面がアトリウムに面したガラス張りで背面はスチール製の壁面、天井は吸音材の無いスケルトン空間のため、2カ所で行われるプレゼンの音が干渉して集中できない状態だったという。
「改修にあたっては、セイコーエプソンのインクジェット技術によりオフィス環境を変革することで持続可能な世界を実現したいという思いを、自然豊かな長野から伝えようと、皆さんに“ワォ”と言っていただける施設をめざした」と語るのは、セイコーエプソン株式会社営業本部プリンター営業部シニアスタッフの松久昌敬氏。和モダンをデザインテーマに、長野県の自然や美意識を表現し、北八ヶ岳・白駒池周辺にある「苔の森」をイメージした部屋となっており、パナソニックの「環境音ソリューション」が採用されている。「東京・汐留のworXlabでサウンドマスキングを体感し、自然に環境音を構築する設計思想に感銘を受けた。この部屋はプレゼンをしていない時はオフィスとしても利用しており、執務に合わせた環境音にもワンタッチで切替可能にしている。開設してまだ1カ月だが、社内でも評判になり高い評価を得ている」と松久氏。
建築設計Report ワークスペース空間ソリューション事例集/2024年7月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。
アトリウムから4階プレゼンルームを見上げる
アトリウム越しに北アルプスの稜線が望める
本物の樹木の背後に隠されたスピーカー
目立たないように茂みに隠された音源
音を拡散させるために音源をガラスに向けている
シーン切替用のキー(右)と音量つまみ(左)
音源コンテンツ
セイコーエプソン株式会社 広丘事業所
ソリューションセンター ビジネスインクジェット
■環境音ソリューション導入
所在地/長野県塩尻市広丘原新田80
事業主/セイコーエプソン株式会社
コンサルティング/パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社
施工/パナソニックEWエンジニアリング株式会社
リニューアル竣工/2024年4月
主な設備
● 環境音ソリューション