シンボルツリーが置かれたコミュニケーションゾーン(左)にはアイランドデスクと「イーブロックスタンド」を配置。
柱廻り(右)に植栽で装飾を施し、緑視率を高めた執務フロア

緩いグループアドレス制を採用し
中央にコミュニケーションゾーンを配置

パナソニック東京汐留ビルでは、新しい働き方を実現するため、Well-beingの視点から順次オフィスがリノベーションされている。今回改修された21階は、さまざまな部署の技術系部門が混在するフロアのため、緩いグループアドレス制が採用された。また、部署のエリア内でも好きな席が選べるようにデスクの高さや形状の異なる4種類の什器が用意されている。執務室を横断する2本の広い動線は交わるように計画され、どの部署からでも奥の会議室スペースに短動線でアクセスできるようにレイアウトされた。
動線に挟まれたフロアの中心には各ゾーンから集まりやすいコミュニケーションゾーンが設けられ、皆でプロジェクトを推進する際の利便性を考えたアイランドデスクと、オープンな会議や打ち合わせに便利なファミレス席を配置。その境目に「SOLOBASE」を置くことで、ファミレス席側の声がアイランドデスク側に漏れにくいように配慮。さらに、フロア端の小部屋には頭をリフレッシュしながらアイデア出しができるリラックス集中ゾーンも設けられた。このように、部署内のコミュニケーションを取りながら、仕事の内容や自分の好みに合った環境が選択でき、より生産性が高まるワークプレイスが実現されている。

建築設計Report ワークスペース空間ソリューション事例集/2024年7月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。

コミュニケーションゾーンに設置されたWEB会議も可能な「SOLO BASE」(写真奥)コミュニケーションゾーンに設置されたWEB会議も可能な「SOLO BASE」(写真奥)

高いパーティションと背後の「SOLO BASE」を壁にして音漏れに配慮したファミレス席高いパーティションと背後の「SOLO BASE」を壁にして音漏れに配慮したファミレス席

開放的な空間でソロワークができるリラックス集中ゾーン
開放的な空間でソロワークができるリラックス集中ゾーン

作業エリアのデスクは中央ラインのどこからでも電源にアクセスできるように計画
作業エリアのデスクは中央ラインのどこからでも電源にアクセスできるように計画

フロアの入口には執務席の混雑度や室温などが分かる「空間見える化」サイネージを設置
フロアの入口には執務席の混雑度や室温などが分かる「空間見える化」サイネージを設置

斜め形状のデスクによりチームワークとソロワークに対応
斜め形状のデスクによりチームワークとソロワークに対応

撮影:Nacasa & Partners

エリア図

オフィス

パナソニック東京汐留ビル 執務フロア 21階

■オフィス・リノベーション工事
所在地/東京都港区東新橋
事業主/パナソニック株式会社
内装工事/パナソニックEWエンジニアリング株式会社
竣工/2024年3月

主な設備

● 空間見える化ソリューション ● SOLO BASE ● イーブロック ● イーブロックスタンド ● イーブロックステーション


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