フロア内の人密度や空気質を見える化し、入館前に安心感を与えるエントランス

「人起点」の空間価値創出をめざした
「働く」を実験するライブオフィス

パナソニックは、“『働く』を実験する”をテーマとしたライブオフィス「worXlab」をパナソニック東京汐留ビル内に開設し、さまざまなパートナーとの共創の場として活用しながらアップデートを繰り返している。従来のスペース効率化という建物起点の考え方から、「人起点」へと変わることで、働きやすさと生産性のバランスを追求し、働く人一人ひとりがいつでも心地良く、健康的に過ごせる環境を提供し、多様な働き方に応じて働きやすさと生産性向上の両立をめざす、そのコンセプトは「Well-Being for workplace」。
約800m²のフロアには200個以上のセンサデバイスを実装。空間のCO₂濃度や温湿度などの環境データ、機器の稼働状況などの設備データを取得・解析し、サイネージやスマートフォンによって可視化している。さらに、改修工事だけで実装可能な新しいワークプレイス向けソリューション開発にも取り組んでいる。
2021年3月には、感染症や災害などの緊急事態対策に特化した「WELL Health-Safety Rating」を取得。今後は、WELL認証をベースにした空間様式と利用者の働き方に配慮したレイアウトにより、生き生きと働きやすいWell-Beingなワークプレイスの提供を計画している。

建築設計Report vol.37/2021年5月発行(改訂:2024年7月)
※会社名、役職名などは掲載時のものです。

光と音で働く環境をゾーニングできる執務エリア
光と音で働く環境をゾーニングできる執務エリア

光・空気・音・香り・映像で没入感のある環境をつくり短時間で気分転換を促す
光・空気・音・香り・映像で没入感のある環境をつくり短時間で気分転換を促す

五感を刺激する演出で「こころ」の要素を整える「バイオフィリックソリューション」
五感を刺激する演出で「こころ」の要素を整える「バイオフィリックソリューション」

音漏れに配慮した吸音対策ミーティングエリア
音漏れに配慮した吸音対策ミーティングエリア

「エアリーソリューション( シーリングタイプ)」とテーブル中央にDC電源用配線ダクトを装備した会議室
「エアリーソリューション(シーリングタイプ)」と
テーブル中央にDC電源用配線ダクトを装備した会議室

自然とのつながりを感じるUX「バイオフィリック空間」
自然とのつながりを感じるUX「バイオフィリック空間」

従業員同士のコミュニケーションを活性させ、新しいワークスペースを創出する「ランターナ」
従業員同士のコミュニケーションを活性させ、
新しいワークスペースを創出する「ランターナ」

自然を感じさせる空間要素が、脳のスイッチを切り替える「SWiTCH SPOT」
自然を感じさせる空間要素が、脳のスイッチを切り替える「SWiTCH SPOT」

オフィスの混雑度と環境計測を行う「空間見える化ソリューション」
オフィスの混雑度と環境計測を行う「空間見える化ソリューション」

『人起点』の空気質コントロール

アップデート型ワークプレイス

WHSRの取得認定証

worXlab(ワークスラボ)

■オフィス・リノベーション工事

所在地/東京都港区東新橋
事業主/パナソニック株式会社
コンサルティング/シービーアールイー株式会社(シナリオ協力)
内装デザイン・設計・施工/株式会社ドラフト
内装工事/株式会社乃村工藝社(1602会議室、エア機器)
電気・空調工事/パナソニック ファシリティーズ株式会社、パナソニックEWエンジニアリング株式会社
竣工/2020年12月
改修工事/2022年1~3月、2023年1~3月、2024年3月

» worXlabウェブサイトはこちら

主な設備

● LEDベースライト ● 熱交換気ユニット ● プロジェクター ● 空間見える化ソリューション ● 環境音ソリューション ● 顔認証 入退セキュリティシステム「KPAS」 ● SWiCTH SPOT ● エアリーソリューション ● スポット気流 ● ランターナ

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