プラウドシティ日吉
室内に柱形が出ないアウトポール設計で広い空間を確保したリビング・ダイニング。ハイ引戸によってキッチンと連続した空間を仕切る演出が可能
エネファームで発電した電力をエコキュートの遠隔制御で利用を最適化
住・商・健・学という4つの機能を集積し、人生100年時代における、さまざまな生き方を実現するための環境が提供されるプラウドシティ日吉。免震構造を採用した3つのレジデンス棟を中心に、敷地内に複合商業施設、地域貢献施設、サ高住などの開発を予定。隣接して小学校も併設されるなど、生活に欠かせない多彩な機能を備える。ここでは、CO₂の削減ためのさまざまな試みが導入されている。その一つが燃料電池とエコキュート、蓄電池を組み合わせたエネルギー利用の最適化。エリア内に自営線を敷設して高圧一括受電。レジデンスⅢ(C工区)のエネファーム541台で発電した電気を逆潮流し、自営線を介してレジデンスⅠ・Ⅱ(A・B工区)と大型蓄電池に電力融通する。AEMS※によりA・B工区のエコキュート779台と大型蓄電池を遠隔制御し、エネルギーの自産自消を実現する。当事業は国土交通省の『サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)』の2017年度プロジェクトに採択され、「共同住宅を中心とするエリア全体で、電力・ガスのベストミックスと各種機器の最適制御によって、エネルギー利用の最適化や災害時対応を図る提案は、今後の大型住宅地開発のモデルとなり得る先導的な取り組み」と評価されている。
- AEMS:Area Energy Management System
建築設計Report vol.31/2019年11月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。
汚れも傷も付きにくい有機ガラス系新素材カウンターを備えた洗面化粧台
AEMSにより各住戸のHEMSを経て遠隔制御されるエコキュート
エネファーム・エコキュートの最適制御の仕組み
施設平面図
プラウドシティ日吉
所在地/神奈川県横浜市港北区箕輪町
事業主/野村不動産株式会社、関電不動産開発株式会社、
パナソニック ホームズ株式会社
設計/三井住友建設株式会社一級建築士事務所
施工/三井住友建設株式会社 横浜支店
構造/RC造 地上20階(レジデンス Ⅰ)
総戸数/1,320戸(予定)レジデンス Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ合計
竣工予定/2020年3月(レジデンス Ⅰ)
主な設備
●エネファーム(逆潮流対応型) ●エコキュート(遠隔制御対応型) ●i-X DRESSING ●マンションインターホン