LEDホーム照明器具

環境に配慮した「エコステ」1号駅

JR東日本はグループ経営ビジョンにおいて、省エネや再生可能エネルギーなど、さまざまな環境保全技術に積極的に取り組むこととし、その一環として地球環境に配慮した「エコステ」プロジェクトを開始した。その第一号モデル駅が中央線四ツ谷駅で、緑豊かな江戸城外堀跡に位置している周辺環境を活かしながら、昨年春から改良工事が進められてきた。
『創エネ』では、赤坂口の駅舎屋上に太陽電池モジュール HIT215(50kW)を設置。『省エネ』として、コンコース天井やホーム照明を全てLED照明器具に一新して消費電力を削減するとともに、トップライト(天窓)を設置して昼間の照明負荷を軽減。また、乗客にエコへの取り組みを表示できるようにエコ情報表示盤を設けている。その他、駅出入口付近への保水性舗装、ホーム上家と擁壁の緑化など、自然も取り込んだ多彩な取り組みがなされている。
これらの省エネ設備を導入するとともに、駅社員が積極的に省エネに取り組むことで、四ツ谷駅ではCO₂排出量40%削減(2008年度比)を目指しているという。

  • 「エコステ」はJR東日本の登録商標です。

改札上部のLED建築化照明によって駅のゲートとしての表情を作っている

5,700Kの爽やかなLEDの輝度を活かして賑わい感を演出したコンコース

駅の利用者を迎える車寄せ空間を演出したLED照明

照明計画図

各エリアにおける最適な光の位置、照度、色温度のバランスを考慮して計画

駅構内のすべてのサインにもLEDを採用

四ツ谷駅では外照式、内照式のサイン全ての光源にLEDを採用。とくに、内照式サインの光源にはワイドな配光で光ムラの少ない発光面を実現したワイド配光型LEDユニットを新たに開発し、6,500Kの色温度を実現するとともに、サインボードの厚みを薄くすることを可能にした。
また、『蓄エネ』として、サイン照明の電力系統に蓄電システム(3.2kWh)3台を接続。ためておいた電気を電力使用量が最大値となる時に給電することにより、電力のピークシフトに貢献している。

建築設計Report vol.1/2012年5月発行

跨線橋では天井面をLED間接照明で照らし、アクセントとしてLEDダウンライトを用いることで、改修前と比較して明るさ感を向上。内照式サイン内にはワイド配光型LEDユニットが採用されている。

103インチPDP

線路脇の外照式LEDサイン

外照式サインLED照明器具

東日本旅客鉄道株式会社 四ツ谷駅

所在地/東京都新宿区四谷
建築主/東日本旅客鉄道株式会社
設計/東日本旅客鉄道株式会社 東京支社 建築課・電力課
株式会社 ジェイアール東日本建築設計事務所
施工/東鉄工業株式会社
電気工事/日本電設工業株式会社
竣工/2012年3月

サインボード
建築主/株式会社 ジェイアール東日本企画
施工/株式会社 東京メディア・サービス
竣工/2012年3月

主な設備

●LED照明器具 ●太陽電池モジュール HIT215 ●サイン用外照式照明器具 ●サイン用内照式照明器具 ●蓄電システム ●広告用照明

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