2025.9.10
# 商品コラム
EV普及が進む今、充電設備の最前線をご紹介。
充電出力4.8kWが登場した「ELSEEV hekia S Mode3」。
これからの住まいづくりに欠かせない視点のひとつが、以前に「EVのあるくらし」でも取り上げたように「EV(電気自動車)への対応」です。ガソリン価格は、政府補助によって若干ダウンしたものの、20年比の約1.3倍というデータも。CO2排出量削減の取り組みも今後強化され、EVの普及は今後ますます加速すると見込まれています。
過去5年間のガソリン価格推移

出典:新電力ネットホームページを元に作成
年間新車販売台数

出典:富士経済(2021.5)
そんななか、住宅では、自宅にEV用の充電設備を備えることを検討する方も増えてきました。今回ご紹介するのは、パナソニックのEV・PHEV充電設備「ELSEEV hekia S Mode3」の新モデルです。従来品と比べて設置性や使い勝手がさらに向上し、よりスマートに導入できるようになりました。
将来を見据えた住宅設備として、いまのうちにチェックしておきたいポイントを詳しくご紹介します。


▼ 目次
ライフスタイルに合わせて
充電出力が選べる
まずは、充電出力が、3kW・4.8kW・6kWの3タイプから選択できるようになりました。
「夜間のゆとりある時間帯にゆっくり充電したい」「短時間でしっかり充電したい」など、ライフスタイルやEVの使い方に応じて、最適なタイプを選べます。
フル充電までの目安時間
(40kWhバッテリー搭載車の場合)

施工性にメリットのある4.8kWが
新たにラインアップ
注目したいのは、これまでの「ELSEEV hekia S Mode3」にはなかった、新しい充電出力の4.8kWがラインアップされたこと。3kWと6kWの間の、4.8kWが生まれた背景は、実は「施工性」にありました。
EV充電設備を検討する際に、とりあえず、将来に備えて「EV充電用コンセント」だけ設置しておこうというお施主様も多いのではないでしょうか。
ただ、 EV充電用コンセントの場合、充電出力が3kWになるため、「朝までに満タンにしたいのに時間がかかる」「もっと充電スピードを上げたい」というお悩みが出ることも多くあります。また、ケーブルを充電のたびに出したり片づけたりするのも、実際には大変です。意外に重いんですよね…。
コンセントの場合
充電時間が長い(3kW 16時間※)。

- 40kWhバッテリー搭載車のフル充電時間
充電ケーブルも重いし、出し入れが手間。

そこで、充電出力をあげたい、毎日の充電の手間を省きたいというお施主様におすすめいただきたいのが、4.8kWです。
従来、充電出力をあげる場合は6kWタイプの選択しかありませんでしたが、その場合だと工事費用が高くなります。4.8kWタイプの場合、工事費用を抑えて、充電が便利かつ充電時間を短縮する事が可能です。
その際にポイントとなるのが、電線の太さ。
6kWタイプの場合は8㎟という太い配線を準備する必要があります。一方で、4.8kWタイプでは3kWタイプと同じ5.5㎟(Φ2.6㎜)の配線が使用可能であるため工事費を抑えることが可能です。
コンセントタイプ(3kW)においては、一般的にΦ2.0㎜の電線で配線されることが多いのですが、あらかじめΦ2.6㎜もしくは5.5㎟の太さで配線しておくことで、容量アップ時の交換作業をスムーズに行うことができます。
電力線については、一般社団法人日本配線システム工業会が発行している「EV普通充電用電気設備の施工ガイドライン」でも将来設置に便利なΦ2.6㎜が推奨されていますので、EV充電用コンセントを設置する場合は、ぜひチェックしてみてくださいね。

本体とコネクタホルダを分けて、
柔軟に配置できる
本体とコネクタホルダを分離して設置できるようになったことも、新モデルの魅力。限られたスペースでも、車の動線や壁面の形状に応じて柔軟にレイアウトできるため、設置の自由度がぐんと高まります。ケーブルをすっきり巻き取れる位置にホルダを配置すれば、使用後の収納もスマートに。
外観を損なうことなく、使い勝手にもこだわった設計で、毎日の充電がもっと快適になります!
本体とコネクタホルダは、左右どちらにも自由に配置できるため、壁面や柱の位置にとらわれず、柔軟に配置できます。両者を離して設置することもできるので、駐車位置や使い勝手に合わせたレイアウトがしやすく、見た目もすっきり。より住まいにフィットしたEV充電環境を検討することができます。
不正利用を防止できる
充電設備は屋外に設置しているので、留守中に勝手に充電されないか…という不安の声もありました。新商品では、不正利用を防止する機能も、新たに追加しました。
鍵付きコネクタホルダでロックする標準タイプと、パナソニックのホームエネルギーマネジメントシステム「AiSEG」との連携により、利用を制限できる機器連携タイプの2種類からお選びいただけます。

標準タイプ(鍵付き)
鍵付きコネクタホルダで
ロック可能

機器連携タイプ(鍵なし)
AiSEG・サービス連携により
充電不可設定可能
サービスやシステムとの連携もできる
機器連携タイプなら、AiSEG連携でかしこく充電でき、課金サービスなどにも連携できます。
例えば、特集「忙しい日々の頼れるパートナー」でご紹介した、パナソニックのホームエネルギーマネジメントシステム「AiSEG」との連携もできるため、充電状態が見えたり、充電のスケジュール設定ができたり、毎日の忙しいくらしの中で充電作業をサポートすることが可能です!
さらに、集合住宅向けの課金サービスなども連携可能です。
AiSEGと連携してかしこく充電




建物から離れた場所でも充電できる
以前のコラム「EVを駐車したい場所に電気をお届け。」でもご紹介した、屋外電源コンセント支柱の 「Dポール」もラインアップしております。
住宅の庭先など、建物から離れた屋外でもEV充電設備を取り付けられて、電気配線を支柱内に通すことができます。つまり、EVの充電をさらに手軽にします。

片面取付

将来のライフスタイルに
合わせた設備検討を
EVのある暮らしが、これからのスタンダードになっていく時代。住まいの設備も、将来を見据えて選ぶことが大切です。この機会に、EV充電設備を選択するポイントを、お施主様にご提案ください。

