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シーリングファンの使い分けと照明器具の関係

2022.8.24

# 設計のヒント

空調の省エネに欠かせない「シーリングファン」にブラック色が登場!
意外に知らない、設置時に考慮すべきポイントをチェック。

例年、夏場は「猛暑日」も多く、エアコンを上手に活用しながら熱中症に気を付けて過ごしたいものです。
とはいえ、電気代も気になるところですよね。

これからは、省エネも意識した、住まいの空調の効率化のご提案が必須となります。

効率を上げる方法として、天井に設置して空気を拡散する「シーリングファン」があります。パナソニックでは2022年6月21日に、シーリングファンの「ブラック色」を新発売しました。

最近流行りのヴィンテージ空間などでは、電気設備も含めてブラック色でトータルコーディネイトすることが増えています。そんな空間にもマッチする「ブラック色」の発売を機に、シーリングファンを設置する際のポイントについて、改めて解説します!

サーキュレーション効果ってなに?

「サーキュレーション」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「サーキュレーション」とは「空気を対流させる」ことを指し、冷暖房の効率を高める効果が期待できます。

一般的に、「冷気(冷めたい空気)」は足元にたまり、「暖気(暖かい空気)」は天井近くにたまると言われています。これにより、夏場に冷房をつけたとしても、冷気と暖気が分かれてしまい、室内の温度にムラができてしまいます。

そこで、空気をかき混ぜることで、お部屋の温度を均一にする「サーキュレーション」が重要になってきます。

シーリングファンなら、部屋全体の温度ムラを解消

サーキュレーションを求めて、とりあえず手元にある扇風機などで代用する方も多いかもしれませんが、家をご購入されたり、リフォームをご検討されたりする際には、ぜひシーリングファンをおすすめします。

シーリングファンなら、暖房の効きにくい「吹き抜け」や「高天井」、空気の対流が少ない「マンション」でも、部屋全体の温度ムラを和らげ、広い範囲で効果を発揮できるのです。

また、専用リモコンでファンの回転の向きを「上下」に切り替えることもできます。例えば、夏場は「冷気」が下にたまるので「下向き運転」で空気を拡散し、体感温度を下げる。逆に、冬場は「暖気」が上にたまるので、「上向き運転」で空気を拡散し、温度ムラを和らげ足元まで暖かさを広げます。

このように、シーリングファンなら、空気がたまる場所に効率的に働きかけられるのがポイントです。

気流効果で、体感温度が変わる!?

エアコンの設定温度が同じでも、シーリングファンの気流効果により体感温度が下がるというデータがあります。
体感温度が下がれば、エアコンの冷房設定温度を上げることができますよね。

たとえば、エアコンの設定温度が比較的高めの「28℃」の場合でも、シーリングファンがあると体感温度は「26.1℃」となり、快適な涼しさになります。

住む人が我慢を強いられることなく、省エネにつなげることができれば理想的ですよね。

気流によって体感温度は大きく変わる

サーキュレーション効果を得るための使い分け

では、具体的に設計時のポイントを見ていきましょう。

サーキュレーション効果をきちんと得られるように設置するには、「ファンの大きさ」を確認しなければなりません。

ファンの大きさは2種類あり、部屋の広さなどの空間条件により使い分けが必要となります。24畳を超える場合は、シーリングファンがもう1台必要になります。

ファン1台を設置する場合の、ファンの大きさ(φ)の使い分け

ファンの大きさφ110cm :約24畳まで
ファンの大きさΦ90cm :約18畳まで

また、リモコンが受信できる範囲は6mまでなので、取り付け高さにはご注意ください。

リモコン受信可能範囲の目安

※リモコンキャップにリモコンを向けて操作してください。
また、リモコンキャップとリモコンの間に障害物があると、受信できない場合があります。

シーリングファンをまわすモーターには「DCモータータイプ」と「ACモータータイプ」の2種類があります。「DCモーター」は、「ACモーター」に比べて消費電力を抑えながらもハイパワー、なのに静音。器具のゆれも気になりにくく、おすすめです。

シーリングファンと照明器具の関係

シーリングファンと照明器具の設置位置について見ていきましょう。

ファンにダウンライトなどの照明器具の光が直接当たると、天井や壁、床にはっきりとした影が出てしまいます。ファンが回転することで、不快なちらつきになるので、この点には注意が必要です。

ダウンライトは、「ファンの端から天井方向斜め45度にのばした交差点よりも外側」が、取り付けの目安です。したがって、「ファンの長さ(W)+高さ(H)」以上を離して取り付けましょう。

シーリングファンと照明器具の配灯

直接光をシーリングファンに向けないことが重要です。

シーリングファン周辺のダウンライトの取り付け

シーリングファンと「あかり」の組み合わせ

シーリングファンは、「あかり」と組み合わせてご使用いただくこともできます。

パナソニックのシーリングファンのあかりは、「LEDフラットランプ」タイプもラインアップ。あかりと組み合わせた状態でも高さ318mm※1のという薄さなので、一般的な天井高さの部屋にも馴染み、マンションやリフォームにもおすすめです。

また「LEDフラットランプ」なら、後からお施主様の手でランプを交換して、明るさを変えていただくことができ、明るさの確保が心配な吹き抜けでも安心です。

  • ※1:SP7070とSPL5427の組み合わせの場合です。
    ACモータータイプSP7080とSPL5427の組み合わせの場合は324mm

床面照度分布図

条件:10畳(4.5m×3.6m)、DCモータータイプ、パイプ1.5m

ブラック色の器具や設備でトータルコーディネイト

シーリングファンは空間のアクセントにもなりますよね。ブラックなら、部屋をさらに引き締めてくれます。

パナソニックではシーリングファンのほかにも、ブラック色で空間をコーディネイトできる照明器具や電気設備も多数ラインアップしています。

くわしくは「ブラックデザインシリーズ」特集をご覧ください!

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