わかめの種苗生育の最適条件を探る種苗室の海水プラント。調光(光色・光量)やスケジュール点灯により、照明環境を自在に変えることができる

当社の“ものづくりノウハウ”を海藻の基礎研究と生産・加工に展開

宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区に、わかめの種苗生産・加工、海藻の基礎研究を行う『ゆりあげファクトリー』が2017年7月に始動した。
これは、パナソニックの“ものづくりノウハウ”を異業種に展開し、事業化をはかる組織『事業創出プロジェクト』が理研食品株式会社との共同研究を元に実現した水産・養殖業事例の一つ。
理研食品株式会社原料事業グループリーダーの佐藤 陽一氏は「わかめは種苗を含めた養殖技術の革新が求められている。理化学研究所との共同研究でわかめの優良系統を開発するプロジェクトを進めていたちょうどその頃、パナソニックから流体のデータ解析やシミュレーション技術を種苗生産に応用する事業提案を受けた。水温・光色・光量がわかめの成長に与える影響を調査する中で、種から幼葉までの生育に関する最適条件を約半年で絞り込めた。施設の立地場所は、わかめの前処理加工や種苗生産に必要な海水が利用可能だったことから、震災復興と地域水産業の活性化をめざして水産加工団地の整備を進めていた名取市閖上地区に決めた。今後は漁業従事者の方と協力して、わかめ養殖の発展につなげていきたい。さらに、わかめ以外の海藻の基礎研究も進めていきたい」と語る。

建築設計Report vol.24/2018年2月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。

わかめをはじめとした海藻の基礎研究を行う事務・検査室

海水を用いた海藻の基礎研究プラント


種苗室のわかめの種糸

ゆりあげファクトリー

所在地/宮城県名取市閖上
施主/理研食品株式会社
設計/パナソニック環境エンジニアリング株式会社
建築工事/パナソニック環境エンジニアリング株式会社
屋外パイロットプラント(機械・電気)工事
/パナソニック環境エンジニアリング株式会社
竣工/2017年6月

主な設備

● 水産加工室 ● 海藻の基礎研究プラント

東北復興ソリューション