高天井に設置したグレアカットフード付きスポットライトが被災した気仙大橋や消防車などの実物展示を照射

高演色スポットライトによる展示と鮮明な映像装置で震災の教訓を継承

東日本大震災の津波で被災した岩手県陸前高田市の沿岸部に整備された東日本大震災津波伝承館(愛称「いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル」)は、『命を守り、海と大地と共に生きる』をテーマに、震災・津波災害の事実と教訓を次世代に継承するとともに、震災を乗り越え復興に取り組む姿を国内外へと発信する施設。
展示空間は内装に唐松材が用いられた温かみのある空間。PiPit調光対応のLEDスポットライトを用い、3500Kの温白色の光で展示品を照射することで、空間と光の調和が図られている。また、展示物を離れた場所から照射する場合にはグレアカットフードを装備して展示ガラスやサイネージへの映り込みにも配慮。高天井部以外には、美術館・博物館用に開発したRa95の高演色型LEDスポットライトも採用されている。「木の温かみと光が調和した展示室となって、展示物も見やすい。調光も可能なので、展示コーナーごとに照度を調整して運用している。また、震災時の映像や失われた三陸沿岸の風景を後世に伝えるために映像機器を活用した。特にディスプレイには高画質で鮮明な映像表示だけでなく、耐久性を考慮して長時間の安定運用が可能な製品を採用した」と、当館主任主査 熊谷 和典氏は語る。

建築設計Report vol.32/2020年2月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。

現場を指揮した国土交通省東北地方整備局の災害対策室を一部移設・再現した部屋にiDシリーズを採用

津波のメカニズムをディスプレイとプロジェクターを駆使して解説

高演色のスポットライトで展示を鮮やかに照射

ディスプレイも用いて当時の状況を伝える

施設メッセージ(写真右)や来館者メッセージ(左)を表示するエントランスの80インチディスプレイ

入力したメッセージはエントランスのディスプレイに表示 

東日本大震災津波伝承館 いわてTSUNAMIメモリアル

所在地/岩手県陸前高田市気仙町字土手影180
展示製作施主/岩手県
展示製作施工/株式会社乃村工藝社
オープン/2019年9月

主な設備

● PiPit調光対応LEDスポットライト ● 一体型LEDベースライト iDシリーズ ● ディスプレイ ● プロジェクター

東北復興ソリューション