小学1年生の教室

全村避難を経た村の未来を子どもに託す一貫教育施設

東日本大震災では、約40kmも離れた福島第一原子力発電所の放射性物質が飯舘村を襲った。年間積算放射線量が20ミリシーベルトを超える地域(当時)となり、4月22日には村全体が計画的避難区域に指定。全村避難を決めた村は、生活維持を重視して、村から車で1時間以内でアクセスできる避難場所を探し、避難住民の約9割が福島市、伊達市、川俣町などに避難した。当時村内には、草野、飯樋、臼石の3小学校と飯舘中学校、2幼稚園があったが、川俣町の間借校舎に全園児・児童・生徒の約7割が移り、授業を再開した。2017年3月31日、長泥地区を除く飯舘村の避難指示が解除された。2018年4月1日には、村の中央部にあった飯舘中学校校舎を大規模改修して、3小学校と飯舘中学校を合わせた小中一貫教育校を開校。隣接して「までいの里のこども園」を新設・開園した。小学校6クラス・中学校3クラスの教室を設けた学校は、認定こども園と一体で0歳から中学卒業まで一貫して子どもたちを見守る体制が整えられている。
また、子どもからお年寄りまで、誰もが利用できる陸上競技場・サッカー場や野球場、屋内外テニスコートを備えたスポーツ施設もオープン。近隣市町村からの利用者も増加している。

建築設計Report vol.28/2019年2月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。

1階教室前の廊下から、らせん階段が2階図書スペースに誘う

木の温かさが子どもたちを迎える昇降口

木製構造物を利用して自由な姿勢で読書ができる2階図書スペース

隣接する「までいの里のこども園」

こども園の円形遊戯室

いいたてスポーツ公園の屋外・屋内テニスコート

フットサルなど多目的に利用される屋内テニスコート

ナイター設備を装備した天然芝の野球場

400mトラックを備えた陸上競技場インフィールドは人工芝のサッカー場

学校配置図

飯舘村立小中学校/スポーツ施設

■飯舘中学校校舎改修工事
名称/飯舘村立 草野小学校、飯樋小学校、臼石小学校、飯舘中学校
所在地/福島県相馬郡飯舘村
事業主/飯舘村
施工/庄司・石川特定建設工事共同企業体
   古俣・大丸特定建設工事共同企業体
   関場・横山特定建設工事共同企業体
電気工事/大槻電設工業株式会社、広栄電設株式会社、
   株式会社青田電気商会、有限会社後藤電設、
   パナソニックESエンジニアリング株式会社
開校/2018年4月

主な設備

● LED街路灯 ● LED投光器 ● LED高天井用照明器具 ● LEDダウンライト ● 一体型LEDベースライト iDシリーズ ● LEDスポットライト

東北復興ソリューション