東日本大震災・原子力災害伝承館とつながる北側。下層部にフードコートやレストランを擁し、大屋根下ではイベント開催も計画されている

新たな産業と交流を創り出し双葉町の復興を牽引する施設

東日本大震災の地震・津波・原子力災害による複合災害により、発災翌日に全町避難を決定した双葉町では、早期の町民帰還と中長期的な視点による復興実現をめざすため、2016年12月に「双葉町復興まちづくり計画」を策定。中野地区を復興産業拠点として先行整備し、町民や就業者をはじめ、復興祈念公園・アーカイブ拠点施設などの来訪者をサポートすることを目的とした「産業交流センター」を整備する方針が示された。
2020年3月に供用開始された常磐双葉インターから伸びる通称「復興シンボル軸」の延伸上に整備される「復興祈念公園」に面して、同年6月、双葉町産業交流センターが竣工。同一街区には県有施設の「東日本大震災・原子力災害伝承館」が整備され、これらを拠点に復興ツーリズムを育成し、町への人の流れを生み出すことが期待されている。施設は産業部門と交流部門で構成されおり、東西に長い敷地の南側に貸事務所機能、復興祈念公園・伝承館とつながる北側には物販・飲食機能が配置され、下層部にフードコートやレストランが設けられた。さらに、この施設が中野地区の産業拠点としてだけでなく、地域コミュニティの再生と活性化を促す、復興のシンボルとなることが期待されている。

※会社名、役職名などは取材時のものです。

屋上に設置された大型タイプの太陽電池モジュールHIT293A
屋上に設置された大型タイプの太陽電池モジュールHIT293A

復興シンボル軸に面する南側の植栽はスポットライトでライトアップされている復興シンボル軸に面する南側の植栽はスポットライトでライトアップされている

北側から双葉町産業交流センター(左)と東日本大震災・原子力災害伝承館(右)を望む北側から双葉町産業交流センター(左)と東日本大震災・原子力災害伝承館(右)を望む

双葉町産業交流センター

所在地/福島県双葉郡双葉町
事業主/双葉町
設計/株式会社関・空間設計
施工/前田建設工業株式会社
竣工/2020年6月

主な設備

● 太陽電池モジュールHIT293A  ● スポットライト