電気機器などの組立工場では、組立工程を終えた後のエージング・製品検査回路にもトロリーダクトが使われ、いろいろな試験の省力・自動化に効果を上げています。ここでは家庭用電気冷蔵庫の生産ラインを例にとり、エージング回路でのトロリーダクトの応用例を簡単にご紹介します。
なお、検査の種類に応じて必要となる回路の分割についても、その概略をご紹介しますのでご参考としてお役立てください。
移動機器の電源としてだけではなく、トロリーダクトはさまざまな工場ラインの工程の自動化・省力化にも大きな役割を果たしています。
ここでは「ターンテーブル」や、「トラバーサ」など機器の乗り移り装置のある自動車組立工場を例にとり、自動化ラインでのトロリーダクトの機能的な応用例をご紹介します。
■乗り移り装置(1)トラバーサ
シャーシに乗せられてるボディを乗用車用からのライトバン用に変更したいとき、ポイント部分のトロリーダクトをライン進行方向に向かって左側に移動させて、図のように中央のラインと外側のラインを結合します。こうしたラインの平行移動時に用いられるのが、トラバーサです。 |
■乗り移り装置(2)ターンテーブル
ボディをシャーシの上に降ろし空(から)になったホイストを、乗用車用のコンベアに運ぶか、ライトバン用のコンベアに運ぶかによって、このターンテーブルでラインを切り替えます。 |
搬送台車の軌道上に防火シャッターなどが設置されている場合にピックアップダクトとUD型トロリーを使用することによりライン上に空間を設けることができます。
トロリーダクトで、走行・停止や昇降を自在に制御した例。 |