施工手順
〔電灯・電話・情報またはCATV用(ボックス付)の例〕
1.部材の準備
施工説明書のスッキリポール用構成部材一覧をご覧の上、員数を確認してください。
- 注)支線はセットに含んでいません。必要な場合は別途ご用意ください。
2.ポールの接続
(1)ジョイントカバーを下部柱の接続部に差し込み、ラベルの矢印位置を接続部凹部に合わせてください。
(2)上部柱のねじ穴部を下部柱の凹部とラベルの矢印に合わせて差し込んでください。
差し込み後はポール接続用ねじでしっかり固定してください。
【ご注意】
- ねじが浮いているときは、凹部と合っていません。位置合わせをやり直してください。
- ポール接続用ねじの固定はしっかり行ってください。
(3) 固定後、ラベルをはがし、ジョイントカバー上面と上部柱のすき間一周を雨水侵入防止のため、屋外用コーキング材にてコーキングしてください。
3.配管セットのポールへの取り付け
引込口パッキンの切欠穴嵌合部をポールの長穴内面に沿わせるように取り付けてください。
- 配管セットには、電話用(呼び16)と情報(CATV)用(呼び22)があります。配管時は、上部柱用と下部柱用を間違えないようにしてください。
- 注)各配管には呼び線を通しておいてください。テーピングなどで異物が入らないように養生してください。
情報線保護用配管の曲げ半径について
情報線保護用配管は、布設時におけるケーブルの張力を考慮して、曲げ半径165A以上にしてください。
- 注)曲げ半径が小さいと、情報線が断線するおそれがあります。
4.引留フック、スッキリフックの上部柱への取り付け
引留フックは電灯線の引込方向、スッキリフックは電話線、CATV線の引込方向に向けて固定してください。
スッキリフックの取り付け
5.アース線の下部柱への取り付け
- (1)ボックスおよびアース棒からのアース線をアース端子にねじ止めします。
- (2)電話保安器用のアース線を通線します。
- 注)(1)と(2)は、別に接地してください。
6.線およびスッキリキャップのポールへの取り付け
※印の屋内分電盤への引込みケーブルはポール仮建柱時に呼び線を通して行ってください。
電灯線ケーブルはスッキリボックス施工時、強・弱電線を分けやすいように、引出口の両端にくるようにしてください。
スッキリキャップの組み立て方法
- (1)ケーブルの被覆の取り除きは、スッキリキャップの外100A程度残してください。
- (2)ケーブル被覆の取り除き部分からケーブル内への水の浸入を防止するためにテーピングなどの処理をしてください。
- (3)ケーブルからポール内への水の浸入も、付属のパッキンまたはテープなどで防止してください。
- (4)配線するケーブルサイズに適合する箇所を確認し、電線を通す穴のみノックアウトをニッパを用いて外してください。
- (5)キャップは、風で飛ばないようにしっかり回転させて取り付けてください。
【警告】
電線を通さない穴のノックアウトを外すと、小鳥などがポール内側に侵入し、電気事故につながるおそれがあります。
電線を通す穴以外のノックアウトを外した場合、パテなどで必ず穴をふさいでください。【警告】
穴をふさがないと、小鳥などがポール内側に侵入し、電気事故につながるおそれがあります。
38mm2・60mm2用は、ノックアウトと同様に壁面ノックアウトもはずし配線してください。
7.仮建柱
- (1)ポール表面に傷や素地が見える剥離のないことを確認してください。異常のある場合は取扱説明書の補修方法に従って確実に補修してください。
- (2)動物などの排泄物が付着することが考えられる場合は、ポール寿命の低下をおさえるため地際部に補修塗料・防食テープなどで予防処置してください。
- (3)ポール内部に根巻き用コンクリートがはいらないように保護用埋込配管引き出し穴を全箇所、テープなどでしっかり養生してください。保護管には、呼び線を通しておいてください。
【ご注意】
コンクリートがポール内部にはいると、ポール内部の雨水が抜けなくなり、腐食の原因となります。
- (4)GLラベルの位置まで埋められるように基礎穴を掘ってください。基礎コンクリートの大きさは土質により異なりますので、建柱場所の電気設備の技術基準の解釈に定める土質係数を建築業者様と調整の上決定してください。なお、ポール先端の許容荷重および根巻きサイズは、「ポールへの引込線の選定と実用径間」表を参考にしてください。
- (5)ポールを建てた後、検針しやすい方向にボックス用切欠穴が向いているか確認してください。
- (6)根巻きサイズを確保し、土で埋め戻してください。雨水が長期にわたり残存しないようにポール下面の水はけを良くしてください。
【警告】
仮建柱からコンクリート根巻きが乾くまでポールを充分固定し、作業を行ってください。
ポール転倒の原因となります。- ポール下面の水はけをよくしてください。
水はけを良くしないと、ポール内に雨水がたまり、腐食の原因となります。
8.スッキリボックスのポールへの取り付け
- (1)取付金具2個をポールに堅固に取付ねじで取り付けてください。
【お願い】
引込口パッキンとポールの間にすき間がないことを確認してください。
引込口パッキンの切欠穴嵌合部がポールの長穴内面に沿っていることを確認してください。
- (2)取付金具の増し締めを確認後、上側の取付金具にスッキリボックスを引掛けて仮固定してください。
- (3)スッキリボックスの背面凸部を引込口パッキンに合わせながら、スッキリボックスを下側の取付金具に取り付けてください。
- (4)スッキリボックスと引込口パッキンの間にすき間ができないように、スッキリボックスの内側より上側と下側の取付金具に堅固にねじで取り付けてください。
- ※扉着脱タイプのスッキリボックスは、扉を外して施工してください。
外した扉は、傷が付かないように仮置きしてください。
【お願い】
固定後、スッキリボックスの向きを変えるなど過剰な負荷をかけないでください。金具が変形するおそれがあります。
固定後、スッキリボックスと引込口パッキンの間にすき間がないことを確認してください。【警告】
引込口パッキンとポールおよびスッキリボックスの間にすき間があると、水が浸入し地絡・感電の原因となります。
9.屋内への配管および配線(参考)
- (1)地中電線路の配管は造園などで将来掘り起こすことがない場所を選んでください。
- (2)配管距離が20mを超える場合、また曲がりが2ヵ所以上になる場合はハンドホールまたは中継ボックスを設けてください。
- (3)電灯線保護用埋込配管にはJIS C 3653に規定する管またはそれらと同等以上の管をご使用ください。
なお、当社製PF管はJIS C 3653の附属書1に規定する波付硬質合成樹脂管と同等以上の性能を有しますのでご使用になれます。 - (4)ハンドホール内で電線の接続は行わないでください。
- (5)ハンドホール内の電力ケーブルと電話線とはしゃへい板により隔離してください。
- (6)配管内に水が浸入しないようにパテなどでふさいでください。
- (7)配管の上にはビニールシートなどで埋込表示をしておくと安全です。
- (8)情報用配管は、光ファイバー通信サービス会社様に施工条件を確認の上、施工を行ってください。
また、「情報線保護用配管の曲げ半径について」も参照してください。
10.コンクリートでの固定
- (1)検針がしやすい方向にスッキリボックスが向いているか確認してください。
【警告】
コンクリートを流し込んだ後、スッキリボックスを持って方向を変えないでください。
取付金具が変形したり、スッキリボックスと引込口パッキンの間にすき間が生じたりし、雨水浸入による地絡・感電の原因となります。
- (2)引込電線の荷重によりポールがたわみますので、施工説明書の「ポールへの引込線の選定と実用径間」表のポールのたわみ量の目安を参照して、下図のようにポールをあらかじめ引込線と逆方向に傾けて、仮固定してください。
【警告】
仮建柱からコンクリート根巻きが乾くまでポールを充分固定し、作業を行ってください。
ポール転倒の原因となります。
- (3)ポールの周囲にすき間ができないようにつき固めながらコンクリートを流し込んでください。
- (4)コンクリート上部を下図のように仕上げてください。コンクリートが完全に乾くまで、以降の作業はできません。
【警告】
商品を建て、コンクリートで固定する際は、「根巻きサイズ」を確認し、更に植栽などの土がポールに被らないようにコンクリートを盛り上げ、堅固に固定してください。
腐食が促進されポール倒壊の原因となります。
【お願い】
商品を建て、コンクリートで固定する際は、「根巻きサイズ」を確認し、更に植栽などの土がポールに被らないようにコンクリートを盛り上げ、堅固に固定してください。
腐食が促進されポール倒壊の原因となります。
11.架空線の引き込み
実用径間内でご使用ください。
実用径間は、「径間距離と実用径間」をご覧ください。
12.完成略図例
【お願い】
保安器などの弱電機器の設置は、木板に貼り付けてあるラベルにより指定されている場所に取り付けてください。
守らないと、取り付けられない機器が発生します。
強電線と弱電線が直接接触しないように付属の樹脂製セパレータを取り付けてください。
ブレーカは図の示す位置に取り付けてください。
〔電灯・電話・TVアンテナ・動力用〕は動力用配線が追加になります。
情報用として光ファイバーケーブルを引込の際には、光ファイバー通信サービス会社様により仕様が異なりますのでご確認ください。
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