味の素スタジアム
次世代放送に最適化した864台のLED投光器が美しい映像表現に貢献し、スタジアムのエンターテインメント性を高める
4K・8K放送に最適化した照明で新しいエンターテインメント体験を
美しい天然芝のフィールドと多彩なイベントが行われる人工芝フィールドが特徴の味の素スタジアム。約5万人の観客が収容でき、サッカーやラグビー、陸上競技のほか、コンサートなど多目的に利用されている。2019年11月、今後、開催が予定される国際大会の照明性能要件に対応するため、照明設備の全面改修が行われた。4K・8K放送に最適化した映像を届けるため、LED投光器「スタジアムビーム」(HID2000形相当)を864台設置。カメラ中継に重要な鉛直面照度にもこだわり、たとえばサッカーでは均斉度(最小/最大)0.7以上を達成、あらゆる方向からの撮影に対応する。平均演色評価数Ra90、演色評価数R980の光は鮮明で臨場感のある映像表現に貢献。DMX信号制御にも対応した照明調光方式を採用し、エンターテインメント性を高めた華やかな演出を可能にしている。また、LED配光設計技術により、各競技エリアを照射するサッカーやラグビーの国際大会のパターン、トラックエリアを含む競技場全体を体を照らす陸上競技パターンなど、競技に合わせた照明パターンの切り替えも可能となっている。照明施設のリニューアルによって、スタジアムというライブエンターテインメント空間に新しい価値を加えていく。
競技に合わせた照明パターンの切り替えが可能。LEDならではの瞬時点灯や0〜100%のシームレスな連続調光も実現
VRを使った独自のシミュレーションによりアスリート目線でグレアを低減。競技しやすい環境を創出
鉛直面照度にもこだわりあらゆる方向からのカメラ中継に対応
4K6K放送に対応し鮮明で臨場感ある映像表現に貢献 (左)平均演色評価数Ra:80 (右)平均演色評価数Ra:90
味の素スタジアム
■ 第1期改修工事
所在地/東京都調布市西町
事業主/東京都財務局
設計・監理/株式会社日本設計
建築工事/西武・協栄建設共同企業体
電気工事/きんでん・住友・岸野建設共同企業体
設備竣工/2019年6月
主な設備
●LED投光器(HID2000形相当) ● 観客席LED照明 ● 非常照明 ● タッチ式ムービングライト操作卓 ● 演出制御システム