「体験型演出 YOI-iro」により、スマートフォンから誕生日を送信すると、應天門や行灯、松の木が誕生日カラーでライトアップされる(写真はMagenta)

「体験型演出 YOI-iro(ヨイイロ)」で楽しむ
自分だけの夜間参拝ライトアップ



2022年秋、株式会社ネイキッドが提供した「NAKED GARDEN ONE KYOTO」は、京都を一つの庭と見立て、あらゆるジャンルの垣根を超えて京都が一つとなる、次世代型アートプロジェクト。
その一会場である平安神宮では特別イベント「NAKEDヨルモウデ 2022 平安神宮」が開催され、光と音で演出された境内や神苑を歩いて楽しむ、幻想的で新しいスタイルの夜間参拝が提案された。
国の重要文化財でもある平安神宮の應天門ではライトアップに「街演出クラウド YOI-en(ヨイエン)」を採用。クラウドにつなげることで可能になった多様な照明演出によって、夜にしか味わえない景観で参拝者を出迎えた。通常演出では平安神宮を象徴する朱色・赤色を強調しながら、行灯のろうそくのようなあかりのゆらめきを表現。さらに、YOI-enの特徴であるクラウド制御技術を活用した「体験型演出 YOI-iro」を展開。
これは、参拝者が自身のスマートフォンで誕生日を送信すると、クラウドで情報を処理して照明制御システムが應天門を誕生日カラーでライトアップする仕組み。全12色のカラーパターンの中から選ばれた色が約20秒間、2層の楼門を染め上げる。25日間の実施期間中、多くの人が自分だけのライトアップ演出を約8,000回楽しんだ。

建築設計Report vol.44/2023年2月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。

誕生日カラーと通常演出にライトアップされた應天門誕生日カラーと通常演出にライトアップされた應天門

アーティスト 村松 亮太郎/NAKEDによるアートプロジェクト「DANDELION PROJECT」アーティスト 村松 亮太郎/NAKEDによるアートプロジェクト「DANDELION PROJECT」

体験型演出 YOI-iro

(左)應天門に設置された「DMXスポットライト」 (中)光源モジュール「アーキルミナ」によるフルカラーLED行灯 (右)応天門広場周辺の樹木を照らす「ダイナワン」(左)應天門に設置された「DMXスポットライト」 (中)光源モジュール「アーキルミナ」によるフルカラーLED行灯 (右)応天門広場周辺の樹木を照らす「ダイナワン」

NAKEDヨルモウデ 2022 平安神宮

所在地/京都府京都市左京区岡崎
主催/NAKEDヨルモウデ 平安神宮 製作委員会
共催/京都市
後援/公益社団法人 京都市観光協会
協力/平安神宮会館、FM802、一般財団法人 京都平安振興財団、パナソニック株式会社
企画・演出・制作/株式会社ネイキッド
期間/2022年11月18日〜12月25日

主な設備

● 街演出クラウド YOI-en ● アーキルミナ ● DMXスポットライト ● ダイナワン ● コントローラAREAS

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