「メインアリーナに設置された4面シームレスで角を丸くしたセンタービジョン(約423インチ)と全長約128.5m(3面合計)のリボンビジョン。
バスケットボール試合時には、迫力あるプレーが楽しめるように、コート間際まで座席が展開する

スポーツ・エンターテインメントを
核とした、賑わいのあるまちづくり



千葉県南船橋エリアでは、三井不動産株式会社によって商業施設や住宅、物流施設など、ミクストユースのまちづくりが進められている。ここにオープンしたのが、多目的アリーナ「LaLa arena TOKYO-BAY」。B.LEAGUEの「千葉ジェッツ」がホームアリーナとして利用する。アリーナ空間は演者や選手と客席の距離が近く感じられるように、すり鉢型のデザインを採用。中央には昇降可能な日本初の4面シームレスで角を丸くしたセンタービジョンと全長約128.5mのリボンビジョンが設けられ、多彩な演出を可能としている。
株式会社TOKYO-BAYアリーナマネジメントの取締役赤坂峻一氏は「ここは民間施設なのでスポーツだけでなく、音楽や他の興業も可能な稼げるアリーナをめざした。4面シームレスで角を丸くしたメインビジョンはシンプルだが存在感があり、美しい映像送出が魅力。画面サイズや客席からアリーナやステージの見やすさ、距離感などはView-esTで評価・確認し、設計に役立てた。構想時からパナソニックの導入事例を多数視察していたので運用や使い勝手が想定しやすかった。デジタルコンテンツ開発が私の出向元であるMIXIの強みなので、来場者様に新しい体験を届けていきたい。それができるアリーナだ」と語る。

建築設計Report vol.52/2025年3月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。

バーカウンターやテーブルが配置されデジタルサイネージも設けられたVIP LOUNGE
バーカウンターやテーブルが配置されデジタルサイネージも設けられたVIP LOUNGE

窓からアリーナが一望できるVIP ROOM
窓からアリーナが一望できるVIP ROOM

2階の3層吹き抜けエントランスホール
2階の3層吹き抜けエントランスホール

各階の混雑状況を表示するトイレ横のデジタルサイネージ
各階の混雑状況を表示するトイレ横のデジタルサイネージ

センタービジョンとラインビジョンの映像送出装置と操作卓
センタービジョンとラインビジョンの映像送出装置と操作卓

照明パターンを現場で調整できる操作タブレット
照明パターンを現場で調整できる操作タブレット

設計評価手法「View-esT」による見え方のVRによる可視化

LaLa arena TOKYO-BAY

所在地/千葉県船橋市浜町
事業主/三井不動産株式会社、株式会社MIXI
管理運営/株式会社TOKYO-BAYアリーナマネジメント
設計・施工/清水建設株式会社
電気工事/株式会社きんでん
外装コンセプトデザイン/HKS, inc.
ランドスケープデザイン/SWA Group
竣工/2024年4月
規模/鉄骨造4階建(延床面積:約31,000m²)

主な設備

● LED投光器 ● LED高天井用照明器具 ● LEDベースライト ● LEDダウンライト ● LED外構照明 ● 照明制御システム ● センタービジョン ● リボンビジョン ● 場外ビジョン ● 映像送出設備 ● AV設備 ● デジタルサイネージ ●VR ● ネットワークカメラ ● 非常放送システム ●View-esT

パナソニックの電気設備のSNSアカウント