白石市文化体育活動センター ホワイトキューブ
国際競技に準拠した照明器具に改修されたアリーナ。ベラルーシ新体操ナショナルチームによる公開演技はアリーナの3/4をパーティションで仕切って開催
国際試合に対応した照明環境で新体操ナショナルチームが演技
スポーツ活動による健康増進と一流の文化・芸術に触れることができる場として1997年に竣工した、白石市文化体育活動センター『ホワイトキューブ』。コンサートホールやアリーナを擁した多目的ホールは、活動発表などを通した地域間交流推進と地域活力を生み出す場として市民に利用されてきた。バスケットボールコート4面分の広さがあるアリーナは、2,048席の可動式座席を備えている。このたび、ベラルーシ新体操ナショナルチームの事前合宿“SAKURA CAMP2019”に使用するにあたり、国際競技基準の照度を満たすために、既設照明(メタルハライドランプ)からLED高天井用器具への更新が計画された。「採用したPiPit調光対応の高天井用照明器具は、信号線工事が不要でコストを抑えられるだけでなく、LEDなので瞬時点灯ができ、調光も容易になった。当初から新体操競技を想定したアリーナだが、今回の照明リニューアルで、より本番の環境に合わせた練習ができると好評。ホワイトキューブは災害時の指定避難所にも登録されている。消費電力の少ないLED照明を調光すれば、非常用発電装置による長時間点灯も可能になる」と白石市総務部 東京オリンピック・パラリンピック推進室の斎藤 貴之氏は語る。
建築設計Report vol.32/2020年2月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。
PiPit調光システムによるアリーナ3/4の100%点灯
アリーナ3/4を10%に調光
アリーナ3/4を30%調光して千鳥点灯
アリーナ1/4を練習スペースに使用
まぶしさを抑える拡散パネル付下面ガードを備えた
PiPit調光対応LED高天井用照明器具
16(4×2)ゾーンごとに設置されたPiPit+セパレートセルコン
イベントを盛り上げる仮設のスペースプレーヤー
PiPit調光制御範囲(アリーナ天井伏図)
白石市文化体育活動センター ホワイトキューブ
所在地/宮城県白石市鷹巣東
施主/白石市
運営/公益財団法人 白石市文化体育振興財団
電気工事/株式会社ユアテック
リニューアル竣工/2019年4月
主な設備
● LED高天井用照明器具 ● PiPit調光システム ● 一体型LEDベースライト iDシリーズ