新宿ウォール456
新宿駅東西自由通路に登場した国内最大規模の大型サイネージ
世界一の乗降客(約370万人/日)が行き交う『新宿駅』。その核となる『JR新宿駅』周辺の回遊性を高めるため、2020年7月に東日本旅客鉄道株式会社は新宿駅東西自由通路を開通させた。
それまで西口と東口は改札内の北通路が結び、大型ポスターやパネルによる広告スペースとして利用されていたが、自由通路でも、旧北通路と同等の広い壁面スペースが誕生するため、現代の駅にふさわしい空間演出が求められた。
そこで誕生したのが株式会社ジェイアール東日本企画による横幅45.6m、高さ1.71m、国内最大規模の大型LEDサイネージ『新宿ウォール456』。横幅一杯を用いたコンテンツや画面を分割したコンテンツの放映に加え、音声演出も可能。39面の柱巻きサイネージ『J・ADビジョン』などとの連動により、多彩な情報発信が可能となっている。「新宿駅東西自由通路の媒体整備は、駅空間の環境整備を担う東日本旅客鉄道と共同プロジェクトで行い、空間演出も手掛けるデジタルアート集団『Moment Factory』も関わった」と語るのは、
ジェイアール東日本企画 交通媒体本部 デジタルサイネージ推進センター長 山本 孝氏。「これは広告媒体だが、今後は通行する人たちを楽しませる空間演出も企画している。このメディアの可能性を探っていきたい」と語る。
●『新宿ウォール456』、『J・ADビジョン新宿駅東西通路』が、デジタルサイネージアワード2021 グランプリ受賞
(受賞者:株式会社ジェイアール東日本企画、東日本旅客鉄道株式会社)
建築設計Report vol.38/2021年8月発行
※会社名、役職名などは掲載時のものです。
45.6mにもわたる『新宿ウォール456』<左壁面>と『J・ADビジョン』<右列柱>の環境演出放映時
15面分割表示の広告放映時
新宿ウォール456
所在地/東京都新宿区新宿
事業主/株式会社ジェイアール東日本企画、東日本旅客鉄道株式会社
竣工/2021年3月(放映開始は2021年5月)
主な設備
● LEDダウンライト ● LEDデジタルサイネージ