札幌スタジアム
私財を投じて実現したナイター球場
札幌市清田区真栄、緑豊かな山麓に位置する札幌スタジアムは、両翼99m中堅122mの本格的野球場。1992年に社会人野球チームの専用球場として竣工した球場は2005年に野球部が廃止されてから、ほとんど一般利用されてこなかった。
その状態を憂慮したのがスポーツ医療に力を入れる羊ヶ丘病院理事長の岡村健司氏。札幌市内には野球場が少なく、硬式野球公式戦を行える野球場は3球場だけでナイター照明設備を備えた屋外硬式球場はなかった。「還暦を迎え、野球を愛する札幌の次の世代に何が遺せるかを考えていた時に、売りに出ていた球場を見て即決。」札幌初の屋外硬式ナイター球場が実現した。
ナイター設備が設けられた両翼99m中堅122mの本格的硬式野球場
夜間の公式試合も可能な本格的な設備に
「どうせやるなら中途半端な球場にしたくはなかったので、LED照明塔を6基設け、夜間の硬式試合を可能にした」と語る岡村氏。硬式ナイター競技レクリエーションレベルが可能なバッテリー間750lx、内野500lx、外野300lxの平均照度が確保されている。
また、22m×40mの屋内練習場はフットサルの正式試合も可能な多目的施設。「子供の頃から野球に育てられた恩返しをしたかった。青少年の育成や野球の発展に少しでも寄与できればと考えて、きっかけを作った。北海道のアマチュア野球の拠点になってほしいし、野球以外にも皆で長く使ってもらいたい」と熱く語る。
フットサルの正式試合も可能な22m×40m屋内練習場
高さ14.8mのポールに取り付けられたモジュールタイプ投光器
屋内練習場のLED高天井用照明器具
札幌スタジアム
所在地/北海道札幌市清田区真栄
事業主/一般社団法人札幌スタジアム
設備コンサルティング/株式会社システムセーブエナテック
施工/有限会社東和電工
電気工事/有限会社東和電工
竣工/2016年7月
主な設備
● LED投光器 ● LED高天井用照明器具