2022年8月号 電材卸業の本社ビルを、ショールーム活用を見据えてZEB化。販売から工事までZEBのトータル提案を新ビジネスに。

  • 松岡 徹様

    旭ホールディングス株式会社
    代表取締役社長
    松岡 徹

  • 鎌田 正視様

    暁電業株式会社
    代表取締役社長
    鎌田 正視

旭ホールディングス株式会社様[岡山県 岡山市]
省エネ率・創エネ率合計で106%を達成し、ZEB最高ランクの認証とBELS最高等級の5つ星を取得。
ZEBプランナーにも登録されました。

国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン」に基づく第三者認証「BELS」の最高ランクを獲得
国土交通省が定めた
「建築物の省エネ性能表示のガイドライン」に
基づく第三者認証「BELS」の最高ランクを獲得
旭ホールディングスビル(暁電業新社屋)
旭ホールディングスビル(暁電業新社屋)
1階受付に設置されている太陽光発電システムのモニター
1階受付に設置されている太陽光発電システムのモニター

自社ビルをZEB化することで、脱炭素社会への貢献とビジネスを両立。

旭ホールディングス様は、傘下に電気工事業の旭電業様、電材卸業の暁電業様、空調工事業の朝日管工様、太陽光発電設備や立体駐車場の保守点検業の旭メンテナンス様の4社を置く持ち株会社です。
暁電業様の社屋が老朽化し手狭にもなっていたことから、旭ホールディングスビルを新築し、暁電業様の新社屋として活用されることになりました。新社屋は省エネ率・創エネ率合計で106%を達成し、ZEB認証を取得されました。
「岡山県内のビルも少しずつZEB化の動きがあり、当社もグループ会社のいずれかのビルをZEB化したいと考えていました。今回、岡山ガス様のZEB化の電気工事を傘下の旭電業が請け負ったことなどがきっかけで、新築計画を進めていた旭ホールディングスビルをZEB化することにしました」と、旭ホールディングス社長の松岡様。
ZEB化の目的には、社会インフラ構築に携わる事業者として脱炭素に貢献したいという思いや、従業員が快適に働ける環境づくりなどもありましたが、同時に自社ビルをZEB化することでビルそのものをショールーム化し、お客様にZEB化をご提案することで、受注につなげることを狙いとされておられます。「グループ会社の旭電業が電気工事を担当し、ZEBプランナーにも登録しました。商品提供から工事まで総合的にご提案できると考えています」。
暁電業社長の鎌田様は「お得意先である電気工事会社様と、その先のゼネコン様や設計事務所様も見据えて、ZEBの勉強会などにも使っていただけるよう、50人規模の会議室も設けました。これまでは新商品内覧会は会場を借りて行っていましたが、これからはこの社屋で行います。同時に当社の建物全体もご覧いただく予定です」とお話しくださいました。

旭ホールディングスビル(暁電業新社屋)にて採用されているパナソニック製品

電材卸店としておすすめしたいものを。
ZEBショールームとしても広く活用。

計画途中からZEB化へ設計変更されたため、時間も限られ、補助金は使われませんでした。負荷の再計算などは、電気工事を担当された旭電業様が短期間で対応されました。
ご採用いただいたパナソニック製品は、LED照明器具、分電盤、熱交換気システム、エルシーヴ、エアリーソリューション、放送・音響・映像設備などです。「ZEB化に必須の設備については、パナソニックに商品選定や設計を手伝っていただいたこともあり、スムーズに決まりました。ショールームとして活用することが念頭にあったので、電材卸店としてこれはぜひお客様におすすめしたいと思うものを採用しました。Nearly ZEBやZEB Readyは少しずつ増えてきましたが、当ビルのような省エネ率・創エネ率合計で106%を超える完全なZEBは全国的に見てもそうそうありません。当ビルが西日本のZEBのショールームとして、どなたにでも見ていただければと思っています」。

付加価値の高いZEBやZEHの受注が今後は不可欠に。

また、ZEB化することで室内環境も良くなり、社員の生産性向上や地元の優秀な人材の確保にもつながると鎌田様。さらにZEBやZEHの受注は、経営の観点からも今後不可欠になるだろうとおっしゃいます。「経営者としては、社員が安心して働けるためにも、将来に向けてニーズの先取りをしなければなりません。そのため付加価値が高く今後需要がさらに伸びるZEBやZEHに業界が取り組むことは必須となるでしょう。パナソニックをはじめとするメーカーには、より価値のある製品をこれからも世に出して欲しい。それが『工・販・製』すべてにとっての利益につながると思います」と語られました。

「エアロゾルの滞留」と「CO2濃度の上昇」を抑え、空気質を改善する
「エアリーソリューション」をご採用いただきました。

パナソニックが2021年10月から受注を開始した新技術「エアリーソリューション」をいちはやくご採用いただきました。暁電業社長の鎌田様は「東京のパナソニック汐留ビルで実物を見て、お客様との商談スペースを重要視されているディーラー様などの顧客にぴったりだと思い、当社でご体感いただけるよう採用を決めました。モニターもセットでおすすめしたいですね」とお話しくださいました。

4階の打ち合わせスペースにご採用いただいた「エアリーソリューション」

4階の打ち合わせスペースにご採用いただいた「エアリーソリューション」。
お客様との商談はもちろん、社内打ち合わせにも活躍します。今回の取材も一部ここで行われました。

エアリーソリューションについて詳しくはWEBサイトをご覧ください

https://www2.panasonic.biz/jp/solution/office/genre/airy/

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