パナソニック株式会社
Culture Base.

文化を生む活動拠点と位置付けられた「リトリートマルシェ」。次世代照明「ランターナ」も設置されている

食堂の混雑緩和、多目的活用、DEIに挑戦した
新しい時代の社員食堂にリノベーション

エレクトリックワークス社門真拠点の社員食堂でもある厚生会館が大規模改修により「Culture Base.」と名称を変更し、コンセプトも新たに生まれ変わった。門真拠点では敷地内に新施設の建設が続き、出社率の回復と併せて食堂の需要拡大が予想された。従来、1・2階の食堂には合計600席を超える飲食席があり、各階によって提供される食事メニューも異なっていた。このため、同時に大人数が利用する食堂入口では滞留や混雑が発生していた。これを改善するため、1階食堂入口に「空間見える化ソリューション」を用いたデジタルサイネージを設置。1階と2階で提供している食事メニューと合わせて座席の混雑度も表示している。これにより、入口での混雑を回避し、人を適切に誘導することで、ストレス無く料理を取り、席に着けるように計画されている。
また、働き方の多様化により多目的な活用も増えてくると想定される。このため、1階では、食堂(座席数292席)に加えて30席の半屋外テラスも配置。2階食堂(座席数336席)では、昼食時以外はミーティングなどにも活用できるエリアを設け、売店と連携した「リトリートマルシェ」も新設されている。
さらに、「Culture Base.」ではDEI視点を取り入れた空間設計が行われている。1階にジェンダーレストイレ「みんなのトイレ」、3階には特定の宗教に特化しないplayerroom(祈祷室)なども新設されている。1階の「みんなのトイレ」では、性別にとらわれることなく誰もが気兼ねなく利用しやすい空間デザインが採用され、それを実現するために、映像や「環境音ソリューション」による空間演出が行われている。

Culture Base.入口に設置されたメニューと混雑度を表示するデジタルサイネージ
食堂側から「みんなのトイレ」を望む。在室が赤いサインで表示されている
光・音・映像で演出されている多機能トイレ
2階食堂:カウンターで料理を取って左の座席で食事する
オールジェンダーに対応した
みんなのトイレ。

人事総務部
浅井建夫さん

デザイン部
前田幸穂

浅井さん:改修プロジェクトがスタートした2023年当初から、1階にジェンダーレストイレを開設するプランを組み込んでいました。ジェンダーレストイレを開設する方針を決めたのは、当社がDEIを重要視している事をメッセージとして表明するためです。改装する3フロアのうち、一番目立つ1階にジェンダーレストイレ、2階と3階には抵抗がある方にも配慮して男女別のトイレも設け、利用者が自らの考えや趣好で選べるようにしました。

前田:設計のテーマは、使いやすさと居心地の良さを盛り込むことでした。その結果、食堂とトイレの中間部にシンボリックな洗面ホールを設置して食堂からの見た目や視線を遮断。洗面カウンターを中心に左右に分かれる回遊型レイアウトを採用しました。車イス利用者のためには多目的・多機能トイレを入口側に配置。性別にとらわれることなく誰もが気兼ねなく利用しやすい雰囲気を映像や「環境音ソリューション」によって演出しています。5つある個室は多機能トイレ、多目的トイレ、個室トイレで構成されており、それぞれ光と音で個性を持たせてDEIを表現。トイレ機能だけでなく、気軽に気分転換できる気持ちに寄り添うトイレになったと思います。

施主パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社
施工パナソニックEWエンジニアリング株式会社
採用ソリューション空間見える化ソリューション
環境音ソリューション設置工事
所在地大阪府門真市門真
グランドオープン2025年3月

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