空間ソリューション事例集 2025
- Well-Beingなワークプレイスを目指した
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2018年に建設されたエンジニアリングセンター研究棟が、改修により『ZEB』とCASBEE-ウェルネスオフィスのSランクを取得した。今回の改修設計では、まず『ZEB』認証取得が前提にあり、他の認証としてCASBEEウェルネスオフィス取得をめざして、『ZEB』とWell-Beingの二本柱で計画された。電気設備はダウンサイジングや過剰なものを省く形で、エネルギー消費量が削減されている。
Well-Beingに関しては、CASBEEウェルネスオフィスにおいてワーカーが働く場所を選べることが評価のポイントになっていることから、「空間見える化ソリューション」を導入。2階の執務スペースやリラックスゾーン、1階のミーティングルームなどに温湿度やCO₂濃度を感知するハイブリッドセンサを設置。スキャナでクラウドにこれらのデータを送信することにより、エントランスに設置されたデジタルサイネージに各ゾーンの環境が表示されている。
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○○○○さん
建築事業本部 設計部
第一設計グループ 主任
重 龍弥さん
2階では、集中ゾーンとリラックスゾーンをガラスパーティションにより、他部屋と区画しており、集中できる空間を創出しました。区画内では、電話も会話も禁止で計画していましたが、それでは制約が厳しくて使い勝手が悪いのではないかと考え、集中ゾーンとリラックスゾーンに分けた上で、話し声をマスキングする装置を探し、リラックスゾーンの話し声が集中ゾーンに届かない計画を検討しました。そこで採用したのが「環境音ソリューション」。両スペースの間に置いて、早朝の鳥のさえずりの音などにより会話の内容を聞き取りにくくしています。窓の外に広がる緑との調和かつ、環境音ソリューションによる音漏れが抑えられることで、執務者のストレスも少なくなると期待しています。
| 施主 | 矢作建設工業株式会社 様 |
|---|---|
| 施工 | パナソニックEWネットワークス株式会社 |
| 採用ソリューション | 空間見える化ソリューション 環境音ソリューション設置工事 |
| 所在地 | 愛知県長久手市茨ケ廻間 |
| 設置 | 2025年6月 |
| 規模 | 延床面積:704㎡(鉄骨造2階建) |
