WELL認証に基づいたオフィスが従業員のウェルビーングやワーク・エンゲージメントに与える影響について解説します。
WELL認証の効果とオフィスの要因について
本記事の概要
WELL認証を運用する機関International WELL Building Institute(以下、IWBI) の協力の下,WELL認証の考えに基づくアンケート(Panasonic Occupant Survey)を開発し、日本にオフィス41プロジェクト・4,237名を対象に調査を実施しました。
その結果、WELLを意識せずに3年以内に改装を実施したオフィス、3年以上改装を実施していないオフィスに対してWELL認証を取得してるオフィスでは、ワーク・エンゲージメントが8.1%~ 19.6%, Well-Beingが9.7%~ 19.2%と高い値を示し、WELL認証が従業員のワーク・エンゲージメントやWell-Beingの向上に貢献していることが分かりました。
WELL認証に基づいたオフィスが従業員のウェルビーングやワーク・エンゲージメントに与える影響について解説します。
調査結果については、ebookをダウンロードください。
WELL認証と調査の概要
WELL認証とは
WELL認証は建築物内の居住者の健康とWell-beingを促進することを目的とした包括的な建物認証システムの一つであり、Delos Living LLCにより開発され、International WELL Building Institute(IWBI)によって管理・運用されています。2014年に初版のWELL v1が公表され、その後、多様な建物への適用を通じて、Well-beingや建築の設計に関する知見が蓄積されてきています。2020年には、より具体的で包括的な基準を規定したWELL v2が改訂されています。
WELL認証は、空間で働く人々を対象に評価され、企業が賃借するオフィスの一部、あるいは建物全体を対象に認証を取得できます。WELL v2は、空気(Air)、水(Water)、光(Light)、音(Sound)、温熱快適性(Thermal Comfort)、栄養(Nourishment)、材料(Material)、運動(Movement)、心(Mind)、コミュニティ(Community)の10の概念から構成されており、これらに基づく100以上の具体的な要件から成ります。
評価は、設計・施工段階および運用段階での実施可能なWell-being戦略に関する要件とともに、現地での空間パフォーマンスの測定結果に基づいて行われ、一定の点数を獲得することで、ゴールド(Gold)、プラチナ(Platinum)といった認証ランクを取得することが可能です。
Well-アンケート調査:Panasonic Occupant Survey
本調査では、WELLv2のOccupant Survey(C04/C05)の指針[2]に準拠し、物理的なオフィス環境だけでなく、組織文化や働き方といった組織面も含めた総合的な評価を行います。調査項目は、WELLv2で推奨される Appendix C01 に示された建物・空間の音響、空気品質、清潔さ、家具、レイアウト、照明、メンテナンス、熱的快適性などに関する満足度に加え、Appendix C02 に示される「健康活動、Well-beingの強化、パフォーマンスとレジリエンス」で構成されています。これらは、空間そのものや、その場における Well-being な働き方を把握することを目的として設計されています。調査は、WELL認証オフィスおよび非認証オフィスを対象に行われ、延べ4,237名の従業員(うち週2回以上出社している 3,313名)から回答を得ました。本評価では、非認証オフィスを「3年以上改修なし」「3年以内に改修あり」といった改修状況に基づき分類することで、WELL 認証を意識しないオフィス改修と、WELL 認証を意識したオフィス改修による効果の違いを把握することを試みています。
調査結果については、ebookをダウンロードください。
WELL認証に基づいたオフィスが従業員のウェルビーングやワーク・エンゲージメントに与える影響について解説します。