ライフサイクルコストを考えて消費エネルギーを毎年削減。
ビルを重要な社会資本ととらえ、建設時から解体までの運用コストを考えて、長期にわたってビルの価値を維持していく、ライフサイクル・コスト・マネジメント(LCCM)という考え方が主流になっています。さらに、2010年の改正省エネ法では、対象となる企業では毎年1%の消費エネルギー削減が義務づけられています。
2003年1月に竣工したパナソニック東京汐留ビルは、優れた耐震性とリニューアルへのフレキシビリティを備えた「100年建築」として計画されました。ビルは、自然エネルギーを活用する高断熱の躯体と無柱大空間の基準階執務室を擁し、当時考えられる先進の省エネ機能を装備。将来のネット・ゼロ・エネルギーを追求できるビル設備が求められました。また、竣工時から設備の高効率運用を続けることで、継続的な消費エネルギーの削減を目指し、お客様へのご提案の実証実験の場とすることも計画されました。