ソノマ・レースウェイ(北米)

モータースポーツ界は太陽光発電で環境にどれだけ貢献できるだろう。太陽光発電ソリューションソノマ・レースウェイ(北米)

お客様の課題

レーシングサーキットの環境貢献を美しく目に見える形で構築したい。

ソノマ・レースウェイ(北米)は、アメリカ最高峰のレーシングシリーズ「インディカー・シリーズ」の開催地です。しかし、石油などの化石エネルギーが枯渇する中、CO2排出量削減が求められる環境下では、世界的に有名なサーキットでさえ環境貢献ができなければ存在意義を奪われます。さらに、モータースポーツの未来もありません。ソノマ・レースウェイでは、大規模で高効率な太陽光発電システムを導入すると同時に、美しい景観にも配慮した設計が求められました。

ソノマ・レースウェイは、様々な企業とのパートナーシップでエコプロジェクトを進行。パナソニックは、太陽光発電システムで環境負荷削減に大きく貢献しました。

ソノマ・レースウェイは、様々な企業とのパートナーシップでエコプロジェクトを進行。パナソニックは、太陽光発電システムで環境負荷削減に大きく貢献しました。

取り組み

理想の発電効率を設置角度で追求する。

カリフォルニアの丘陵地に位置するサーキットは、太陽光発電に最適。しかも、業界最高水準※の発電量を誇る太陽光発電システムHIT®シリーズは、暑い日でも発電効率が下がりにくいという優れた温度特性を持ちます。しかし、ただ設置しただけでは、理想の発電量は得られない。あと1%でも多く発電できるように、パネルの設置角度を追求。様々なシミュレーションをくり返し、レーシングスクール上の設置角度は12度、特別観覧席上は22.5度など、設置場所ごとに最適な設置角度を導き出しました。
※太陽光発電システム容量1kWあたりの年間発電量 HIT233/240シリーズ:1,179kWh(大阪市の場合)2012年2月現在、国内の住宅用太陽光発電システム業界において、(社)太陽光発電協会基準「年間発電量計算式」に基づく。当社調べ。

太陽光発電システムHIT®シリーズ*HITは登録商標であり、オリジナル技術です。

太陽光発電システムHIT®シリーズ*HITは登録商標であり、オリジナル技術です。

太陽を追いかけて少しでも多くの電気をつくる。

サーキット付近のハイウェイ沿いに設置した、LEDデジタルサイネージ。その電源として活躍する太陽光パネルには、できるだけ多く発電できるように太陽光自動追尾システムを付加しました。あらかじめ太陽の動きをインプットし、約15分ごとに太陽光パネルが太陽の軌道を追いかけます。その結果、発電量は20%も向上。LEDがエネルギーをムダなく使いながら、サーキットの外側で、地域やファンの人々にエコのイメージを伝えています。

太陽光発電で駆動する、レースウェイのLEDデジタルサイネージ。

太陽光発電で駆動する、レースウェイのLEDデジタルサイネージ。

LEDデジタルサイネージに電力を供給する太陽光パネル:少しでも多くの電気を生むために、太陽の位置を追尾する。

LEDデジタルサイネージに電力を供給する太陽光パネル:少しでも多くの電気を生むために、太陽の位置を追尾する。

景観を壊さない、太陽光パネルのレイアウト。

いくら発電量を高めても、太陽光パネルが景観を壊し、観客数を減らすようなことがあってはならない。パナソニックは、パネル間の隙間をなくす独自のフレーミング技術で、設置方法を徹底的に追求。美観を保つことに成功しました。パネル間には薄いアルミ素材を使用。従来はパネル同士が配線で複雑につながり1枚外すのにもパネルをすべて外す必要があったのに対し、この方法ではフレームごとに取り外しができ、メンテナンスの効率化にもつながりました。

フレーミング技術

フレーミング技術

効果

総消費電力の約41%を太陽光エネルギーでまかなう。

1,652枚に及ぶ太陽光パネルの総発電量は、サーキットの消費電力の約41%をまかなうことができます。今後もパナソニックは長期的にサポートをつづけ、発電量のさらなる向上と太陽光発電の新しい利用方法の提案を目指していきます。また、周囲の環境と調和するパネルの外観は、訪れる観客やファン、従業員の方々にも好評をいただきました。ソノマ・レースウェイが環境を守る責任を果たしている。そんなメッセージを世の中に明確に打ち出すことにも成功しています。

ジム・ラッセル・レーシングスクールに太陽光パネルを設置する際には美観が重視された。その仕上がりはファンや選手から好評を博している。

ジム・ラッセル・レーシングスクールに太陽光パネルを設置する際には美観が重視された。その仕上がりはファンや選手から好評を博している。

観客やトップドライバーたちの環境意識を変えた。

ソノマ・レースウェイ(旧インフィニオン・レースウェイ)のペイジ社長は語ります。「エンジンの馬力や性能だけを追求するあまり、エコにあまり関心のなかった観客や選手に対して明確なメッセージを伝えられる、非常に意義のある施設になりました。」太陽光発電を中心とした「創エネ」、つくった電気をためる「蓄エネ」、そして、電気を大切に使う「省エネ」。パナソニックは、長年培ってきたこれらの技術をかしこく組み合わせた「エネルギーソリューション」を米国全土に拡げていきます。

スポンサー企業にとって、レースウェイの環境対策は重要だった。また関係者やファンの環境意識の向上に貢献している。

スポンサー企業にとって、レースウェイの環境対策は重要だった。また関係者やファンの環境意識の向上に貢献している。

ソノマ・レースウェイ(北米)社長 スティーブ・ベイジ氏

アメリカ最高峰のレーシングシリーズ「インディカー・シリーズ」の開催地「ソノマ・レースウェイ(北米)」。この世界的に有名なサーキットが環境貢献を一気に加速させなければ、モータースポーツを未来まで発展させつづけていくことはできない。そこで私たちは、パナソニックとパートナーシップを組み、大規模太陽光発電システムを導入。高い発電量と美観を両立させたことが、ブレークスルーとなりました。

用語解説

業界最高水準※の発電量
太陽光発電パネルは、単結晶型・多結晶型など、その方式によって変換効率の違いがあります。パナソニックの太陽光パネル「HITシリーズ」には、優れた発電性能を発揮するためのさまざまなアイディアを盛り込んでいます。たとえば、単結晶シリコンに当社独自の「アモルファスシリコン」を採用した「ハイブリッド構造」とすることで電子のスムーズな動きと発電ロスを低減。低反射ガラスを採用し、表面をピラミッド構造にすることで、乱反射を制限してより多くの光を取り込んでいます。 ※太陽光発電システム容量1kWあたりの年間発電量 HIT233/240シリーズ:1,179kWh(大阪市の場合)2012年2月現在、国内の住宅用太陽光発電システム業界において、(社)太陽光発電協会基準「年間発電量計算式」に基づく。当社調べ。
優れた温度特性
太陽光発電の弱点は、太陽電池モジュールの表面温度が高くなりすぎると発電効率が落ちることです。しかし、パナソニックの「HIT」は、優れた温度特性で、幅広い温度範囲で発電量をキープし、高温下でもしっかり発電します。

ソノマ・レースウェイ(北米)で使用されている製品

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