
独自の設計技術でまぶしさを抑えた競技施設
プレーに最適な光環境を生み出す専門チーム
スタジアムやアリーナなどの競技施設でもLED化が本格化している。もともとLEDの光源は輝度が高いが、競技施設用の投光器は強い光を放つので、LEDの導入では必ずグレア(まぶしさ)の解消が課題になる。それに対してパナソニックは「配光設計」はもちろん、独自の環境計画支援ツール「Sports VR」を強みとする。競技施設照明の専門チームが、それらの技術を駆使して、照明計画のコンサルティングから計画立案、リアルなプレゼンテーションと確かな検証、そして現場での最終調整までを担当。新築でも改修でも、競技者がパフォーマンスを発揮できる照明環境を整える。
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新築から30年が経ち、今回照明を更新した。 省エネ化を図れるLED投光器を採用するにあたり、パナソニックのSports VRと配光設計を導入。選手が立つ位置を様々に設定して、どの位置にいても、プレー中の視線に光が入らないように、LED投光器の設置角度などを、 目で確認しながら絞り込んでいった。照明改修工事は、プロ野球がシーズンオフになる期間を利用して2カ年に渡って実施した。
照明ソフト技術
リアルな3次元空間で確認しながらグレアを解消
従来、設計段階で投光器のグレアを目で確認するのは難しかった。それを可能にしたのが、パナソニック独自のSports VR技術。任意のポジションを設定して、1台1台の投光器からの光がどのように目に入るのかを確認し、グレアを解消する設置角度などを検討できる。

均質な明るさにフィールドを照らすために、従来の照明は各投光器の配光が重なるように計画されてきた。その場合、グレアを解消できない部分が生じてしまうが、パナソニックが独自に確立した配光設計技術を用いれば、均斉度を保ちながらグレアを解消できる。