乗客の安全を確保し、空調効率を高める方策が求められた。
2008年8月、中華人民共和国の首都北京を主な会場として、第29回夏季オリンピックが開催されました。北京市はオリンピックに向けて鉄道、高速道路をはじめとした都市インフラの整備が進み、その一環として市内中心部の東直門と空港を結ぶ地下鉄(北京市軌道交通首都国際空港線)が整備されました。プラットフォームでは乗客の安全を確保するとともに、CO2排出量を削減する方策が求められました。
とくに、地下鉄ではプラットフォームを冷房しても冷気が線路に降り、トンネルを伝って拡散してしまうため、冷房効率が低くなることが課題でした。