立体化した駅の構造に応じた省エネ照明設備が求められた。
九州新幹線の全線開通に先立ち、博多駅ビルが建て替えられ、JR博多シティとして誕生しました。博多市街地は博多空港から近いために、建物の高さは航空規制によって約60mに制限されています。駅ビルの建て替えにあたっては、大幅な床面積拡大が求められましたが、平面積は限られていたため、盛り土上にあった線路をそのままに、地下を掘削してボリューム拡大が図られました。地下・地上ともに活用することで、延べ床面積約20万m²が創り出され、線路上空間を活用した駅ビルには博多阪急が出店しています。
駅をまたぐ形でビルが構築されたため、3階部に改札口を新設。ここから各ホームへのアクセスが確保されています。この3階柵内コンコースは2層吹き抜け空間となっており、ランプメンテナンスと、施設全体の省エネ照明設備が求められていました。