パナソニック東京汐留ビル

省エネチューニングによる運用で、エネルギー削減を毎年継続していきたい。ビルのエネルギーソリューションパナソニック東京汐留ビル

100年先を見据えた戦略的省エネビル

パナソニック東京汐留ビルは、一歩先のエコをめざし、設計コンセプトから運用まで、次世代の環境対応型を指向したオフィスビルです。

建物名称/パナソニック東京汐留ビル
建築主/パナソニック株式会社
    (建物所有者:三井住友信託銀行(2013年3月より))
竣工/2003年4月(グランドオープン)
建物用途/事務所、ショウルーム
敷地面積/19,708.33m2
建築面積/10,717.45m2(一団地認定取得)
延床面積/47,274.49m2
階数/地下4階、地上24階、塔屋1階
高さ/最高高さ119.85m 軒高109.85m
構造/S造(CFT構造)、SRC造、RC造

かしこい省エネ

エアフローシステム

開口部はダブルスキンのエアフローウインドーとし、効率的に外部の熱進入を遮断。春や秋の中間期は、空調機による外気冷房運転や換気口からの外気導入によって冷房負荷を削減します。

2層吹き抜けになっている基準階オフィス西側。開口部はダブルスキンのエアフローウインドー

2層吹き抜けになっている基準階オフィス西側。開口部はダブルスキンのエアフローウインドー

エリアコントロールシステム

人が働きやすい空間を考えた照明設計とレイアウトのもとに執務空間を最小制御単位に分割し、そのエリアごとに照明・空調設備を制御。きめ細かくセーブすることで、ワーカーにストレスを与えずに大幅な省エネを実現しています。

 執務フロアのエリアコントロール

執務フロアのエリアコントロール

地域冷暖房

汐留地区では夜間電力を利用して氷や蒸気を蓄熱槽に蓄える地域冷暖房を行い、エネルギーの面的利用を実現しています。この蓄えたエネルギーを昼間にピークを迎える空調に利用することで、電力を平準化。執務者の快適性を損なわずに省エネを図っています。

 パナソニック東京汐留ビルアクセス

太陽光発電システム

屋上に太陽電池モジュールを設置。CO 排出がゼロの環境にやさしい発電システムによって得られた電力は、館内やショウルームなどで活用しています。

太陽電池モジュール

太陽電池モジュール

創蓄連携システム

創蓄連携システム

緑化スペース

ビル空間に緑の安らぎ空間を創り出すとともに、屋上緑化の効果によって下階の冷房を節約。ヒートアイランド現象緩和への寄与をめざしています。このビルは、東京都港区より都市緑化保全法に基づく「緑化施設整備計画」の緑化施設に認定されました。

屋上庭園(24階)

屋上庭園(24階)

景観照明で憩いの演出

景観照明で憩いの演出

エコチューニングを想定した設備設計

設備設計の段階から、詳細な単位で実エネルギーを計測できるように計画。すべての空調機に熱量計を設置し、各フロアをゾーンに分割して消費電力を計測することで、エリアごとの消費電力をきめ細かく計測しています。

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あたらしいあかり

LED照明

専有部では電源内蔵型LEDユニット「iDシリーズ ライトバー」を使用し、ソケットレスで連続した美しい光のラインを実現。
共用部では多重影のない均一な光を出すワンコア(ひと粒)タイプや、快適な輝度感をつくり出すグレアコントロールタイプなど、最新のLEDダウンライト類を設置しました。また、内照式屋外サインにも高輝度LEDを採用。照度や空間のイメージを変えることなく改修前(蛍光灯、HID、ハロゲン電球)に比べ、約50%の省エネを実現しました。

新たなLEDオフィス照明の試み

高層階の一部に先進のLEDオフィス照明を設置しています。20階では画像センサ技術を活用し、人の動作に適した制御を行うことで快適性を維持しながら省エネを実現しています。22階ではニーズに合わせた様々なシステム天井器具のバリエーションを展示しています。23階では心地よい執務環境をつくり出すために、朝・昼・夜の時間帯に合わせて照度と色温度を最適制御できるシステムを採用。タブレットによる直感的な操作で複雑な設定も容易です。

20階

20階

22階

22階

23階

23階

建築化照明

ビル各所に建築化照明を採用しています。ディシジョンルームでは建築デザインと一体化した照明。光天井とダウンライトの調光で、使用目的に最適な光空間を演出します。ミュージアムでは展示照明も含めて全てLED化を実現しています。

ディシジョンルーム

ディシジョンルーム

ミュージアム

ミュージアム

ライトアップ(ライトアウト手法)

汐留の都市景観に配慮し、ビルの内側から柔らかな光がこぼれる「ビルごと照明器具」のコンセプトのもと、漏れるあかりで街なみを彩る景観照明を導入。調光による省エネまでを配慮しました。

東京汐留ビル

進化するネットワーク

BEMS(ビル・エネルギー・マネジメント・システム)

空調制御システム、照明制御システム、電力監視システムなど、プロトコルの異なるサブシステムを統合し、ビル全体のエネルギーを監視・制御します。
センター監視・制御を行うHIM(Human Interface Machine)や各種エネルギーデータを収集・管理するBEMSなどによって構成されています。

統合型セキュリティシステム

液晶表示付カードリーダーと非接触I Cカードでオフィスへの入退室を管理。セキュリティレベルを3段階のゾーンに分けて設定し、各ゾーンのセキュリティを強化しています。
また、人事システムなどと連携し、省力で高度なセキュリティを実現しています。

社内外の専門家によって組織された省エネ委員会が改善の余地を検討

社内外の専門家によって組織された省エネ委員会が改善の余地を検討

パナソニックが追求するZEB
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