空気清浄機の業務用と家庭用との違いは?主な機能や選び方のポイント

オフィスや店舗、医療施設などでの空気質の改善は、従業員や顧客の満足度を上げるのに重要です。主な対策としては清掃や換気などが挙げられますが、より効果的・効率的に空気質を改善するためには、空気清浄機の活用がおすすめです。
しかし、空気清浄機を選ぶ際には、単に花粉やチリ・ホコリを除去する集じん機能だけでなく、除菌や脱臭機能、設置のしやすさなど、さまざまな要素を考慮する必要があります。
本記事では、業務用空気清浄機の特徴と、適切な製品を選ぶ際に確認すべきポイントについて解説します。
目次
業務用と家庭用の空気清浄機の違いとは
業務用空気清浄機の基本的な機能は家庭用と共通する部分もありますが、より広いスペースをカバーできる点が大きな違いです。業務用は家庭用よりもパワフルな吸引力が求められるため、サイズも大きくなります。
パワー(吸引力)
一般的に業務用空気清浄機は、家庭用に比べてパワフルで、対応面積が広いことが多いです。家庭用空気清浄機は自宅での使用を想定して作られているため、広いスペースで使用すると空気清浄機のパワーを十分に発揮できない可能性があります。
オフィスや商業施設、店舗などの広い空間で使用する場合には、パワフルな業務用の空気清浄機を使用しましょう。
サイズ
業務用空気清浄機は家庭用に比べてサイズが大きい傾向があります。広い空間に対応するためには、それに見合った吸引力が必要であり、サイズが大きくなるほどパワフルな性能を発揮するからです。
業務用空気清浄機の使用により、広いスペースであっても、効率的に空気を清浄し、快適でキレイな空気環境を維持できるというメリットがあります。
設置方法
家庭用空気清浄機は、床に置いて使用する据置きタイプが主流ですが、業務用は据置きタイプに加えて、天井埋込タイプなどもあります。天井埋込タイプであれば、「業務用空気清浄機を置くスペースがない」「見た目をすっきりさせたい」といった要望にも対応できます。
施工の必要性や設置する部屋の広さ、部屋数に応じて最適な製品を選ぶとよいでしょう。
業務用空気清浄機に求める機能
業務用空気清浄機に求める機能は大きく3つに分けられます。
1. 集じん
2. 除菌
3. 脱臭
本章では、上記3つの機能を詳しく紹介します。
集じん
空気清浄機には高性能なフィルターが搭載されているため、空気中のホコリや花粉、PM2.5などの微細な粒子を効率的に取り除く「集じん」機能が期待できます。
集じん機能により、空気環境を改善することでホコリや花粉、PM2.5などのアレル物質を抑制できます。
主なフィルターの種類は以下の通りです。
フィルターの種類 | 特徴 |
---|---|
静電HEPAフィルター |
定格流量で粒径が0.3µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、 かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能をもつエアフィルタ (JIS Z 8122:2000による規定) |
活性炭フィルター | 活性炭がニオイ分子を吸着する |
光触媒フィルター | 光を吸収して有機物や細菌を分解できる |
オフィスや店舗などでは来客が多く、頻繁に人が出入りするため、アレル物質やホコリが空気中に浮遊しやすくなります。業務用空気清浄機は、これらの微細な粒子を効果的に除去し、清潔な空間を保つために必要です。
除菌
空気清浄機には空気中に浮遊する菌やウイルスを抑制する機能のある製品もあります。花粉やホコリよりも小さなサイズの有害物質も、フィルターで吸着し、抑制してくれるのです。
業務用の空気清浄機は、広い空間にも対応し、長時間にわたって安定した除菌効果を維持することが求められます。
オフィスや飲食店、医療施設など多くの人が集まる場所では、空間全体に除菌効果が広がることで、より清潔な空気環境も期待できるでしょう。
脱臭
脱臭機能は、空気中のニオイ物質を抑制するために非常に重要です。
飲食店やペットショップ、宿泊施設など、ニオイ対策が求められる環境でも、空気清浄機のフィルターでニオイ物質をキャッチし、効率的に脱臭できます。
業務用空気清浄機は、広いエリアでも脱臭効果を発揮し、クリーンな空気環境を整えられます。
業務用空気清浄機を選ぶ際に確認すること
業務用空気清浄機の導入を検討する際には、施設のニーズに合わせて最適な製品を選ぶことが重要です。購入時には以下のポイントを確認すると安心です。
● 必要な機能
● 設置時の工事の有無
● 適用床面積
● メンテナンスのしやすさ
本章では選び方のコツを詳しく解説します。
必要な機能
業務用空気清浄機を選ぶ際には、自社の目的に合わせた機能を明確にすることが重要です。
例えば、飲食店では脱臭機能が重要で、医療施設では除菌機能を優先するなど、施設の特性に合った機能が求められます。
集じん・除菌・脱臭機能など、業務用空気清浄機が持つさまざまな機能を理解し、自社のニーズに最も適したモデルを選びましょう。
工事の有無
業務用空気清浄機の設置には、機種によって工事が必要な場合があります。
特に天井埋込タイプの機種では、設置に専門的な工事が必要となることが多いため、事前に確認が必要です。
一方、据置きタイプの機種は工事が不要で、比較的導入が簡単であるため、予算や設置環境に合わせて選ぶことができます。
適用床面積の大きさ
業務用空気清浄機には、それぞれ対応できる適用床面積が設定されています。適用床面積とは、日本電機工業会にて定められた規格に基づき、30分で清浄できる部屋の広さを指します。
オフィスや施設の広さに合った機種を選ぶことで、効率よく空気を清浄し、快適な空間を作り出せます。適用床面積が大きいほど広い範囲をカバーできるため、施設全体の空気清浄を効果的に行えます。
メンテナンスのしやすさ
業務用空気清浄機は長期間使用するものになるので、メンテナンス方法が簡単であることが求められます。
フィルター交換の頻度や、フィルターの掃除が容易かどうかをチェックすることが大切です。定期的なメンテナンスがしやすい機種を選ぶことで、機器のお手入れの手間を軽減し、長期的に効率よく使い続けることができます。
家庭用と業務用の違いを理解し、職場に適した製品を選びましょう
業務用空気清浄機は、オフィスや店舗、医療施設などで空気質を向上させ、従業員や顧客の満足度を上げるために不可欠です。
空気質を向上させ、より快適な空間を実現するためには、花粉、チリ・ホコリ、PM2.5などに対する集じん機能に加え、除菌・脱臭機能を備えた空気清浄機が求められます。
家庭用と業務用の違いを理解し、業務用の機能や選ぶ際のポイントを確認することで、あなたの職場に適した空気清浄機を選べます。
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ジアイーノなら、清潔な空間と快適な環境作りを1台で実現できるため、施設の空気環境の改善が期待できます。
★浮遊菌の場合:約6畳(25m³)の密閉空間における、10分後の効果※4 付着菌の場合:約18畳(74m³)の試験空間における、45分後の効果※5 数値は実際の使用空間での試験結果ではありません
※1:JIS Z 8122:2000による規定 定格流量で粒径が0.3µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能をもつエアフィルタ
※2:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター 【試験方法】約6畳(25m³)の密閉空間で浮遊させた菌を、次亜塩素酸「あり」「なし」で次亜塩素酸 空間除菌脱臭機(F-JDU55)を運転し、HEPAフィルターに捕捉させた菌数の変化を比較 【対象】HEPAフィルターに捕捉した菌 【試験結果】60分後に99%以上抑制(北生発 2022_0185 号)
※3:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター 【試験方法】約6畳(25m³)の密閉空間で浮遊させたウイルスを、次亜塩素酸「あり」「なし」で次亜塩素酸 空間除菌脱臭機(F-JDU55)を運転し、HEPAフィルターに捕捉させたウイルス数の変化を比較 【対象】HEPAフィルターに捕捉したウイルス 【試験結果】30分後に99%以上抑制(北生発 2022_0186 号)
※4:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター 【試験方法】約6畳(25m³)の密閉空間で、浮遊させた菌数の変化を測定 【除菌の方法】次亜塩素酸空間除菌脱臭機(F-JDU75)を風量「強」・チャージレベル「高」運転で実施 【対象】浮遊した菌 【試験結果】10分後に99%以上抑制(北生発 2021_1230 号)
※5:【試験機関】一般財団法人 北里環境科学センター 【試験方法】約18畳(74m³)の試験空間で、室内中央と室内奥に置いたシャーレに付着させた菌数の変化を測定 【除菌の方法】次亜塩素酸空間除菌脱臭機(F-JDU75)を風量「強」・チャージレベル「高」運転で実施 【対象】シャーレに付着した菌 【試験結果】45分後に99%以上抑制(北生発 2021_0370 号)
※6:「ジアイーノ」の脱臭効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気によって異なります。